時代は進んでいる
昔オリンピックで観て凄いと思っていたウルトラC、今では小学生でも普通に練習でやっている。
オーディオも同じような事が言える、ソフトもいらず総て試聴位置からリモコンで操作して、好きな曲を好きな音量で聴ける。
しかもコンパクト、音質は多少、諦めなければならないが、今の時代、都会暮らしでは、隣の部屋との壁が薄く、極小さな音量でないと音が漏れてしまう。
かと言ってヘッドホンでは周りで何が起こってるか分からず不安、そしてヘッドホンは耳のそばに振動板があるため、音が気持ち悪い。
ウエタンスピリッツのようにオーディオ専用ルームがあるのも珍しい。
普通はリビング兼用だったり、狭い空間しかない、しかしコンパクトなネットオーディオなら、気兼ねなく好きな音楽を楽しむ事が出来る。
時代がそちらに傾くのも仕方がない、最近そう思う。
しかし私は違う、若い頃、オーディオはとても流行っていた、個人的に流行りはどうでも良かったが。
純粋にオーディオにはまった、それは何故か?音が悪いからである。
実際に聴いてる音と再生音の間に、違和感を感じてしまったのである、しかし人に聞いても、ガセネタばかりだった。
ずっと考えていた、そして何年も経験した後に何となく分かった「本当に気付いてる方はいないのだ」と。
「オーディオを上手く鳴らすには、オーディオから思考を切り離さなければならない」と。
オーディオがどの様な原理で鳴っているのか、機材の動作も含め、電子の理論や、力学や、物理的にどうなってるのかを、自分なりに勉強しなければならない。
しかし私が弾き出した答えは、あまりにも世間とかけ離れたものだった。
オーディオは機材を買い換えて音の差を比べるものだと思っていた、しかしそんなに大きくは変わらない。
そして思った「オーディオ機材はほぼ完成されている、ならばこちらがそのスペックを引き出してあげる」これが真のオーディオなのだと悟った。
オーディオを上手く鳴らす第一条件、スピーカーの後ろが壁になっている事、スピーカーやラックの下の床が強固になっている事、電源が個別に分かれしっかりしていること。
これらの条件が整っていれば先ずは合格、しかし家屋はオーディオの為だけに建てられた訳ではないので、その中で最善の努力が必要だが、そこに少しずつ悲劇が生まれる。
オーディオの先人達が幾多の音を鳴らした、しかし今となっては遠い昔のお話し、今とはレベルが違う、ウエタンスピリッツは更に先へ進みます。