未知の世界
宇宙の事は誰にも分からない、では地球の海の事はどうでしょう、人間が知ってるのは地球の海全体の僅か5パーセント足らずと聞きます、海洋学を学んだ?たかだか5パーセント足らずで海の何が分かるのだろう、解明されてないのは深海と聞きました。
ここでやはりオーディオと繫がった、電気は目に見えない、そしてスピーカーの動作原理は正しいとして、実際は放出された音はどのように耳に届くのか誰も解明していない、チープなマイクと測定器をパソコンへ繋ぎ波形を見て、音の真実の何が分かるのだろうか?極論を語らせていただけるなら部屋の形も家具の置き方もシステムも違う、それ以前に測定とは測るマイクロフォンの性能でしかない。
理解できない事が平気でまかり通ってるのがオーディオです、真剣に音楽を鳴らそうと努力している人々を何処まで馬鹿にすれば気が済むのだろうか。
SN比がどうのクロストークがどうの、真空管がどうのトランジスタがどうの、アンプの出力が何ワット、付帯音がどうの、正直もううんざりする。
言わせていただければそんな事はどうでもいい、世間のオーディオの話を聞いてるとハイエンドは憧れで欲しいが高額で買えない、ならばお金のない方はいい音を聴けないのか?
そんな話しはありません、では何故高級なハイエンド機材を揃えながらいい音がしないのでしょうか、本当はみなさん気が付いてる筈です、しかし御自分の予算の中でシステムを揃え、少しでも良い音を鳴らすべく努力しているのではないか。
いい音を鳴らすシステムやその部屋や設置の仕方、またはケーブルを含め鳴ったシステムを見たことも聴いた事もないから分からないのだと思います。
人は見たことも聴いた事もないものを理解出来る筈がない、この考えが間違えているのなら、何故何処で聴いても笑えるレベルでしかないのかが理解出来ない。
良い機材を使ってもいい音には鳴らないのです、良い音を聴いた事がないから、参考になるものがないのだと私は思います。
ウエスタンスピリッツはJBL4560BKを軸としたスリーウェイオールホーンオールマルチシステムです『家庭で鳴らすスピーカーではない』殆どの方は私を馬鹿にしました。
という事は未知の世界ですね、しかし私にはどうしてもそうは思えなかったのです、人並みに戸建てを持つことが出来てそこそこの広さの部屋も手に入りました、私が直ぐにその部屋で試したこと、それはリスニングポイントです。
この部屋は250Hzにおいてマイナス30デシベルの防音効果があります、そして部屋の断面は野球のホームベースを縦にしたような形をしており、屋根がそのまま天井になってる為天井が低いのです。
その部屋での検証になります、スピーカーを正面から見て約1.5メートル毎に下がって聴くと低い低音が鳴る鳴らないを繰り返す事が分かりました、低音の波形ですね、これはスピリッツ独特な部屋の形が関係してるのかも知れません。
結果分かったのはスピリッツの部屋は後三メートル距離が足りない事が分かりました、しかし出来上がってしまったものはしかたがない、この与えられた部屋の中で何とか鳴らそうと努力したのが今の設置方法です、ハイエンドのCDを購入したりしましたが機材の性能の差は僅かだと気がついたのです。
そしてケーブルや設置方法や色々試し今のセッティングに落ち着いたのです、今のところ私の能力ではこれ以上はなく、たいした雛形もなくよくここまで鳴らせたな、そう思っています、やはり私は普通ではないそう思っています。
当然そのままでは自己満足になりがちなのであちこち伺っては自分のシステムの音と比較しました、スピリッツで鳴らした帯域バランスとトータルでの鳴り方は間違えていなかった、それを知りました、そして沢山の方に聴いていただき更に確信したのです。
何と何を合わせてどうのこうの、あまり関係ありません、大切なのはアンプ等のメーカーやクラスを合わせることです、そして与えられた部屋の中でどのように鳴らしたのか、理屈ではなく結果が総てだと思います。
そして聴いていただく人も大切なのがよく理解出来ました、それを言葉の中から読み取るこちらの感性も大切になる事も分かりました、そして我が家のリスニングルームのように天井が低いという事はエアーボリュームは少ないが、裏を返せばエネルギーロスを減らせるとの考えに至ります。
エアーボリュームが大きいという事は、動かす空気の量も増えて付帯音も形成される、しかしそのエアーボリュームはとても気持ちのいい柔らかな重低音を再生出来るメリットがあり、どちらが優れてるとは一概に言えません。
オーディオは全く解明されていない深海のようなもので、優れたパターンは存在しない、個々に色々検証して、正しい答を弾き出して欲しい。
オーディオは未知の世界です。