イシノラボのマルチシステム
我が家に届いて三年強になります、シンプルな構成になってるためか、一度の故障も不具合もなく毎日安定して使っております、このマルチシステムは一つ一つ出来上がる度にイシノラボの平野さんが慣らしを終えてから私の元へ届きました、そして最後の二台のパワーアンプ(ツィーターとドライバーに繋ぐ)は2016年6月20日父が旅立ったその日に完成し次の日に届き私は直ぐに繋ぎました。
『お前の仕事だろう、今すぐ繋ぎなさい』そう父の声が聞こえた気がして直ぐに繋いだのです。
父のお通夜と告別式を控えていた時でとても忙しい時だったのですが、何故だか繋ぐ時間がその時だけあいたのです、今考えてもとても不思議でした。
私は父がもう一度退院してくるものと思い、マルチシステムが揃ったら一緒に聴こうと思っていましたがそれは叶いませんでした、しかし今となっては父らしい最期だったと思います、今は父に感謝しかありません。
確かにイシノラボのマルチシステムは素晴らしいです、スペックではなくアンプの動作原理に基づき、私のJBLを鳴らすべく造られています、なので、お読みになったとおり私にとって特別なものなのです、私はもう六十歳なのでJBL4560BKと共に一生取り換えるつもりはありません。
何より気に入ったのは一つ一つの重量です、ウエスタンスピリッツのスピーカーシステムは101dbと高能率のためあまりパワーを必要としないため、マルチシステム一つ一つが10㎏そこそこなのです。
これから歳をとっていく私にとってもう重量のある機材は腰を痛めるなど色々不具合があり心配していたのです、一番は音質です、軽くて音が良い、言うことなしです。
それと大きなパワーを要する機材の音は何処か余計な音が付帯する気がしていたのです、他の機材とも干渉します、その狙いも見事に当たったと言えます、パワーで牛耳るより質の高い抜けの良い音を私は求めたのです、大きなトランスは唸りますが私のマルチシステムは唸りません。
そして何故過去に一度失敗した経験のあるマルチシステムに再び挑んだのか?自作ネットワークを妥協なく完成させていたのです、それが既に出来ていたのです、もっと先へ行くにはマルチ駆動しかない、そう思ったのです。
それをイシノラボの平野さんへ細やかにお伝えして作っていただけたのが何より大きかったと思っています、ただユニット構成や思った理想の音を伝えただけでは作る方も難しいと思ったのです。
クロスの周波数と調整範囲には自信があったのでその通りに作っていただいたので、少し調整があると思っていたのですが、自作ネットワークと全く同じで、全く調整しなくても一発で決まりました。
決まった数値をどんなにさわっても自分で決めた数値以外では全く帯域バランスはとれない、そこまで追い込んでいたから一発で決まったのです。
イシノラボの平野さんのようなアンプ造りに精通された方は今はもう極めて稀だと思います。
大切に使っていきたい、そう思います。
こんにちは
平野さんは信頼できますね。
私のところでも、チャンネルディバイダー(モノ仕様)だけですが、お世話になっています。音に色が付かず、まるで、なにも挟んでないような感じがします。
当方、来年は72歳になりますが、平野さんはもう少し先輩です。長生きして、いい音楽をたくさん聴きたいですね。
イシノラボのマルチシステムはとても優れています、平野さんはアンプ造りに長けた方です、人間的にも大きくて頼れる方です、プリもパワーアンプも揃えられたら如何でしょうか?やはり入出力も関係してくるので他のアンプでは聴けないバランスを聴けると思います。