想像していたとおりの結果になった
写真の熊手は2020年今年の十一月十四日土曜日の二の酉にこれからの一年を願い買ってきました、今年の熊手は可愛いし、力がある。
本題へ、この試聴結果は私の主観であり総ての方のオーディオシステムに当てはまる訳ではありません、しかし凄い音を鳴らされてる方がいらっしゃると聞けば、私は若い頃日本全国何処にでも伺い、実際に聴かせていただいたのですが、本当に感動するレベルに至った方は独りもいらっしゃらなかった、ただシステムの値段だけはご立派だった、これもまた事実です、ですから目標がなかったのです、理想とする音は確実に心の中にあったのですが雛形がなかったのです、ひたすら己の目指す方向へ走って来ました。
リッツ線とは本来、高周波の理論でオーディオに適した理論ではないと言われてきました、実際に作り色々検証してみるとオーディオの再生帯域にも作用する事が分かりました、つまりあまり関係ないと語られた低域も明らかに改善されました、なのでただ細い線をたくさん使うだけではないのです、つまりオーディオは音楽を再生するためにある訳ですから、その素線の細さの限界を知りたいと私は思ったのです。
そしてリッツ線とは本来このような作り方ではありません、それも分かっていますが、現にウエスタンスピリッツのオーディオシステムはリッツ線で音質が飛躍的に改善されたのです、理論上いくら優れた回路であっても音が上手く鳴っていないと意味がない、私はそう思います。
薬でも何でもそうです、薬は痛みや症状は改善されますが、その反面、必ず裏には副作用と言うものがあるのもまた事実です、人の作るものに絶対はないのです、新型コロナのワクチンはいずれ出来るでしょう、しかし改善される方が殆どでしょうがその反面亡くなる方がいるのもこれまた事実だと私は思います。
今回ウエスタンスピリッツのシステムにおいて外被や内被、そして半田のビンテージや国内製造の物を聴き比べた結果です、この検証は時間をかけて実際に思ったすべてを作り、何度も試聴を繰り返した結果です、貴方の今後のオーディオライフにお役立て下されば幸いに存じます。
やはり研究の結果、リッツ線は究極のオーディオケーブルだった、一からリッツ線を研究し探しあてた0.12ミリ単線を108本の数値に間違いはなかったと思う、但し素線を端末ですべての被膜を剥がし導通させる事が出来たらのお話である、リッツ線は総ての端末を導通させる事が最重要課題、リッツ線なので、すべての端末を導通出来ないとせっかく決めた線の径や、シビアに決めた本数がすべて無駄になってしまいます、それが出来た段階でリッツ線の開発はざっくりと終わっていた事になります、とても長い道のりでした。
それにしてもここまで色々検証してる方は多分いないだろうと自分で思う、しかしこういった一見どうでも良いような事こそが一番大切なのだと思う、何故ならオーディオはこのような事の積み重ねが正確に重なり合わさって音が構築されているからです、しかし真実は何処にも語られていない、ならば私は検証してみようと思ったのです。
人はなかなか自分の殻を壊せない、凝り固まった自分のセオリーと決めつけて新しい考えを否定したり、勝手に自分の中で己の能力を決め付けて井の中の蛙になっているからである、こんな残念な事はない、今の自分を変えない限り先へは進めないのに、ウエスタンスピリッツにはそれがないのです、常に自分を疑い自分の壁を壊して来たからです、私は格好をつけたり嘘をつく人や決め付けてかかる人が嫌いです、個人的に分かってなかった過去の自分に気が付いたからです。
先ずは半田の種類の件です、結論、確かに変わります、外国製のビンテージ半田を先ず聴いてみた、当然自分の開発したリッツ線で、その中で確かにイギリス製のエルジン(ファイブソルダー)とUSAのナッソの古いものは確かに音がオーディオ的で一理あったが、思ったとおりフラックスがほぼ飛んでしまっているためフラックスを選び足して使った方が伸びやすく固まりやすい、そして作業がやりやすくなり使いやすい、しかしみなさんが目くじらをたててまで探す価値はないと私は判断した。
そして日本製の半田はやはり作られてからせいぜい2~3年が消費期限であり、新しければ更に綺麗に仕上がると分かった、フラックスを適度に使うと更にベストだがそのフラックスの名前はやはり伏せておきたい、人によっては技術の差もあるからである。
ビンテージ半田も日本製の半田もスペックの差はそんなにあるとは個人的に思えない、事実計測機で測っても差はなかった、やはり、半田はあげる、その技術にある、そして最近の日本製の半田はNASAや世界が認めるだけあって安価なものでもやはり素晴らしい、高級な物ほどその技術が求められ難しいが、やはり半田は慣れるしかないと実感した、そして音ですが高級な半田ほど音は無味無臭なつまらない方向に傾くような気がした。
個人的な感じだがオーディオに高級半田は意味がない気がした、一般的な何処でも手に入る半田の方が音はキャラクターが出て面白いと思ったが、半田は一度コテの熱で溶けて固まる為、その融合の時間が72時間つまり丸三日かかりゆっくりなようである、その間、音質は明らかにめまぐるしく変わる、そしてそこから先は更にゆっくり融合は進む、そして半田ゴテのワット数も色々揃え使ってみた、結果30ワットから60ワットの間位の物を使い分けるといい、あまり大きな半田ゴテは端末が酸化被膜を形成する為あまり宜しくない、適材適所である。
そしてケーブルの内被や外被の素材による音質の差はやはりあった、絹糸は内被に使っても外被に使っても音は滑らかで煌びやかな音になる、リネン(麻糸)は余計な響きも止まるがその反面、音全体の重心が下がり落ち着いて聴こえた、その麻糸の中にJUTE100%(ジュート)と言うかなり荒く太い糸を外被に使ってみたが、響きがなくなり情報量が欠落してしまい聴いててつまらない音になり駄目だった、やはりものには限度があり適度にがいい、その適度が知りたくて今回の検証に至った。
綿は以前もお話ししたが四季によって音が軽くなったり重苦しくなる、よって特に外被にも内被にもあまり向かないと感じた。
やはり絹糸かリネン(麻糸)がよさそうだが双方とも使いどころによって音にアクセントを付けられる事が今回魅力的に感じた、そしてこう思う『あまり余計な作業が増えると難易度は上がり作りづらくなる、シンプルが一番』だと、作るのが大変と言う事は苦労の割に音は大した差にならないと言う事です、マイナス単線に絹巻きあり、無しでは、やはり絹巻き無しがシンプルで音が自然な気がした。
見た目は何と言ってもツヤツヤしていて絹糸が一番綺麗であるが、毛羽立ちも少なく作り手が作りやすい、それに対し適度な太さのリネンは表面が毛羽立ち綺麗とは言えないが、聴くジャンルで選んで使ってもいいと思う。
絹巻きケーブルはクラシック、麻糸巻きはジャズに向いてる気がする、素材によるアクセントをつけるのもありではないだろうか。
なのでまた外被に優れた絹糸を見つけたので外被の絹巻きを復活させる事を決定した。
しかし半田の話しに戻るがビンテージ半田を使うと音が改善される、これは全くのデマである事が分かった、例えばアメリカの物を使わないとアメリカの音にならないと話す御仁がいらっしゃる、とうのアメリカ人はそんなことはないと分かっている筈であり、そう思い込んでる方々の錯覚である、因みにフラックスが今回の文面に頻繁に出てくるが、ウエスタンスピリッツがリッツ線の被膜剥離に使ったものとはフラックスではありません。
ウエスタンスピリッツが願い苦しんだリッツ線は遂に完成した、今、目の前で桃源郷のような音が鳴っている。
やはり端末処理の方法が一番効いたので『今だ』と思い真実を知りたくなった、総てが絶妙に合わさってウエスタンスピリッツケーブルは作られているのだと思った、他のケーブルなどもはや取るに足らない。
総合的に考えるに、作られてから年数を経たビンテージケーブルやビンテージ半田は使わない方がいいと感じた、そして内被や外被は素材が天然物で静電気の起こりづらいものが良いのだと思う、ポリエステルの糸も試したが、以前と同じく音がペタペタしていて一々耳に絡まり気持ち悪くて聴いていられなかった、そしてピン端子はやはりスイッチクラフトが優れている、ノイトリックではない、ましてやWBTなどもってのほかで比較の対象にもならなかった、
老婆心ながらあまり世間のフェイクに流されない事が大切である、理解の出来ない事を神秘的に冗舌に語りそれを商売にしている販売店が多いからである。
最後にいくらウエスタンスピリッツは0.12ミリ単線を108本を束ねリッツ線に成功したとはいえ、そのとおりに作ってもウエスタンスピリッツのケーブルと肩を並べる事は出来ない、ケーブル作りはそんなに簡単ではないしブログにそのノウハウは全く書いてないからである。
そして特にスピーカーケーブルですが、先バラになったケーブルは固く捩りエタノールで脱脂してから半田で端末処理した方が抵抗は少ない、被膜がないため簡単になかまで半田は染みこむ、計測機でその差は歴然としている、先がバラになったままではスピーカーケーブルの真価は分からない。
半田で端末は焼けるがそれでもスピーカーケーブルや電源ケーブルは端末を半田でまとめた方が抵抗は少ないし配線がし易くなる、スピーカーケーブルや電源ケーブルは性格がラインケーブルとは違い、電流が流れるからである、一番導通に優れた線は単線であるが、単線は長く使うと音のダンピングが落ちるのです。
今回公開した検証内容はやった事のごく一部だが更に色々分かりとても有意義な事だった。
とにかく今回徹底的にやらせてくれた家内に何時もの事ながらとても感謝している。
後は各自やってみていただきたい。