オーディオが上手く鳴らない理由
私の呟きが総てのオーディオシステムに通用する訳ではありません。
色々な原因がありますが、やはり最後はセッティングなのです、メーカーは製造時に出荷時に総てを可能な限り同じ特性にして、誤差を少なくして、販売店に納めています、海外製品はアバウトなメーカーもありますが、日本の製品はかなりシビアにチェック検品されています。
ですから本当はちゃんと鳴らない訳がないのですが、殆どのオーディオは悲しいかな上手く鳴っていません、それが現状です。
それは何故か?
先ず使い手であるこちらが二本のスピーカーを正常動作させていないからです、お金を支払ったのだから、直ぐに良い音が聞けなければ困る、ちゃんと購入したお店に配達とセッティングのプロにお願いしたのだからちゃんと鳴っている筈、その意見もごもっともなのですが、さすがに部屋の特性まで保証は出来ないのです。
趣味嗜好品はどれもみな同じで、しっかりした本物の性能を引き出すのはやはりユーザー側の力量が試される事になるものです、それがましてや高価なものとなると更にその傾向は強くなるようです。
次に、これはほんの一例ですが、実は殆どの人がこの状態です。
一番多いのが二本のスピーカーを自分に向けて内振りにして、正三角形の頂点で聞いている、次に、後ろの壁や横に面する壁と距離をキッチリ測り左右対象に置いている、振動を床に伝えない様に柔らかい物(ゴム)をスパイクの下に敷いたりしている、スピーカーを床に直に置いている、等があがります。
さて、いったいそれの何がいけないのか?
リスナーに対し、スピーカーを内振りに置くと、いっけん音が真ん中に集まり、あたかもスピーカーが消えたような鳴り方とみなさん勘違いしています、その設置の音とは聴感上中高域に少しピークがあり、ボリュームをしぼるとボケる、ボリュームを上げるとうるさくなる、みなさんご存じかとは思いますが、あえてこの場をかり、話させて頂きますと、スピーカーは見た目通りの音の方向に音が放射されるのでなく、色々な所にぶつかり影響しあい、リスナーの耳に届くのです。
次にスピーカーをキッチリ左右対照に振らずにフラットに設置した場合、内側に振るより少しはましですが、これも失礼ながら、部屋の特性を無視しているため、その場合音は必ず左右のどちらかに寄る筈です、偶然にジャストミートとは絶対になりません、これではモノラルもステレオもあったものではありません。
次にスピーカーの下に柔らかい物を敷く方法ですが、柔らかく不安定な為に特にウーハーが上手く動作せずその結果エネルギーロスが生じる事になります、結果その音は低域にしまりがなく、全帯域がボケる事になります、そして音はうるさい筈です、しかしそのクッションみたいなものがメーカーの指定したものならば、作者の意図があるため一概に駄目だとは私は言いません。
次にスピーカーを床に直に(べた置き)置く方法ですが、実はこれが一番いただけないのです、その音質は低域がのびきらずクリアー感がなく、躍動感が明らかに足りない、フレッシュな印象がなく、絶えず閉塞感を感じる筈です、対処法は、出来る限り耳の位置にスコーカーやツィーターの位置を合わせる事になります、ホーンスピーカーならばホーンの高さに耳の位置を合わせる事です、その高さがほぼ合っているのならば、スピーカーボックスの下に三センチ程度の四角い木製のキューブ(黒檀が良い)を置きましょう、低域は軽くなり抜けが良くなりエネルギーにみちあふれ低い所から低域が鳴る様になる筈です、その違いはスコーカーやツィーターの鳴り方にまで及びます。
とにかく部屋がどんなに正確に四角く作られていても、音は左右同じにはならないのです。
その設置の仕方は私の過去のブログにも何度も書いてますので、ご面倒でしょうが総てお読みになって、頂けたら幸いに思います。
人間欲しい情報だけを得ようとしても、なかなか一足飛びにはいかないものです、総てを読んでみてそうだったのかとなると嬉しいです、私がこのプログを書くのには意味があるのです、とは言っても私の方法が総てではありません、もっとご自分にあった書籍等もあるかとは思いますが、私の文章に何かを感じていただきたいのです、世の中にただ一人で結構です、私の方法をご理解頂けたら私はそれで良いと思います。
私はその一人の為にこのプログを書いています。
宜しくお願いいたします。