B&W MATRIX802S3再び。
一ヶ月ほど前に、キャスターをお薦めしその時に納めたケーブルと合わさりどの様な効果または鳴り方になっているか気になっていました。
前回お客様は、私の指摘どおりにスピーカーを後ろの壁に近付けるように下げると、エリッククラプトンのアンプラグドの低域が暴れたので、また前に出して元に戻したとの事でした、その時に私はもう一つ今座っている椅子の位置をさげるのも指摘しましたが、それも今回、出来てませんでした。
さて、聞いた結果はかなり低域ののびを感じ驚きましたが、やはり私の感じたとおり後ろの壁から25センチの所までスピーカーを後ろに下げてみました。
まるでスーパーウーハーを追加したかのような引き締まった重低音が軽々鳴りました、低域が暴れているのでなく、そういった録音なのです、確かに純粋に音楽を聞くのには余計な音かも知れませんが、これが録音やレーベルやジャンルの差です、入ってるものは総て鳴らす、そうしないと、今度は他のジャンルが鳴らなくなるのです、低域が暴れるのではなくクラプトンがリズムをとるために床を踏み鳴らす強烈な音だったのです、実はうらやましい様な音なのです、みんな鳴らしたくてもなかなか鳴らない低い低域の事なのでした。
その後でクラシックを聞きましたが、実に素晴らしい鳴りっぷりでした。
ある特定の特殊なレコードだけをまともにしようとしても他のレコードに迄影響してしまうと言う事です。
私がいつも話している、レーベルやジャンルの差です、特殊なレコードが鳴れば他のレコードは上手く鳴らなくなる、私も同じ事を何度も経験しました、ですからスタンダードを一枚決めておかないと、セッティングは出来ないのです。
しかし良い音になりました、キャスターを付けた事によるエネルギーロスは最早全く感じず、むしろキャスターを付けた事でどれだけセッティングが楽になった事でしょうか。
今日はその他に、ステップアップトランスを一つ持参して増やしました、CROWNのUSA仕様は117ボルトです、今まではプリとパワーが一つのトランスから電源をとってました、なので今回はプリを分けました、それだけで音像が小さくなり、広がりや奥行きや情報量が増え、声のエッヂが立ちました。
ケーブルも上手くバランスしていたと思います。
今日感じた事は、やはりメーカー製のスピーカーシステムはバランスがよくとても優れていると言う事です。
これからもっと上手く鳴ると思います。