音の良いカートリッヂはどれなのか?
馬鹿な話だが最近又考えている、オーディオは難しい、去年から私はDENONのDL-103をこの時代にあえて新品で購入して使用している、かなり使いこなしてみて、やはり自ずと限界は見えてくる。
一言付け加えるが、ちゃんとアームを調整して正確に針圧をかける事が出来たら、このカートリッヂは、かなりのものである、言い方を変えれば音の悪いカートリッヂは存在しないと言うことなのだろう、私はそれを徹底的にやったから言える事だ、スピーカーを調整した時の音の変化とはかなり変化の仕方が違う。
DL-103は、カンチレバーが長さの割に細いから立ち上がりが少しトロい、それとダイナミックレンジや再生周波数が今の時代には少し乏しいかな?つまり少しだけ狭い。
オルトフオンSPU、サテンM21P、テクニクス100C、ビクターMC-LC1000、オルトフオンMC-7300、シュアーULTRA500、私は随分使ってきたが、その総てはDL-103に比べ、天地が逆さになるほどの違いはなかった様に思える。
ただ今振り返って思うに…当時の私がプレーヤーの水平調整やアーム調整や針圧調整が今ほどなれていなくて上手く使いこなせなかったからだと思えて来た、つまり私はまだ青く若かったのだ。
しかしカートリッヂをネットオークションで購入するのはもうこりごりだ、それは何故か?当時の音はすでに鳴らないからだ、それは何故か?ダンパーやコイルが経年変化で駄目になっているからだと私は思う、何を購入してみても、思う、ほとんどが確かに駄目になっている、音がフレッシュでなくなり、ボケている。
だからまた新たに何か少し高級なものが一つ欲しくなった、それが今使っているDL-103とどう違うのか?今の時代に検証してみたくなったのである、別に予想通りたいして変わらなくてもそれは構わない、ようは私の調整能力がどれだけ進歩したのかを知るために必要な事かも知れないと思ったのだ。
確かに上記に書いてないオルトフオンのマイスターやゴールドリファレンスも私は過去に使いさんざん聞いた、今ならばどの位の差を引き出せるだろうか急に気になったのである。
それこそ、私が以前から話しているオーディオは、小さな事の積み重ねが最後にはとんでもない差になって、システムから合計されて鳴る訳だ、その差が今ならば大きくなるのではと私は考えた訳だ。
今の私のシステムの鳴り方から推測すると、多分総てしっかり決まった時の違いはほんの少しではないはずだ 、そう思った。
あり得ない音が聞こえる筈なのだ、今回DL-103を使いこなした時間は、その考えに行き着く迄のプロセスだったのではないか?そんな幸せな事を考えている。