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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

良い音には共通点がある。

オーディオはとても難しく一概に総てを簡単に語る事は残念ながら出来ない…

先ずは、ネットワークのお話から、音を聞きながら真剣に決めていくと、シンプルイズベストであることに気付く筈だ、しかし、あえてコイルの性格を考慮したり、アンプのダンピングファクターをおとし、適度にゆるめて鳴らすやり方があるのも事実だ。

ネットワークはコンデンサーやコイルで構成される、一般的なのは、6dB型と12dB型である、確かに12dB型は頭で考えると、位相管理の問題に優れている事や、繋げるユニット同士の周波数が被らない様な気がして頭では優れてるように感じる、しかし一つ問題がある、ネットワークは、本当は、教科書に書かれている様に、綺麗にカット出来ていないのが現状だ、実際は、だら下がりだ、それと先ずウーハーのハイカットは、コイルが直列に入った後に並列にコンデンサーが入る、回路を見てみると分かるが、並列に繋がったコンデンサーからマイナスへエネルギーを捨てているのが分かる、だから12dB減衰されるのだが、他のミッドも同様で回路が逆になってるだけだ、JBLの場合、ここが問題となってくる、音の感じで言うと、ドライバーから上の帯域の音が渇いてうるさくなるのだ、優秀なメーカーのユニットならば12dB型で上手くバランスしているシステムも確かに存在する、私の知り合いにいる。

しかし私のJBLで、12dB型はことごとく失敗に終わった、それはアルテックも同様だった、私がまだ未熟だからだと思う。

ところが、6dB型で、教科書通りの部品定数を揃えて作ると、以外と簡単に決まった、心配していたのだが、ユニット間で周波数が被って聞こえる事もない、実験する前はもう少し曖昧でくもったソフトな音になると思っていたが、答えは真逆だった、私は12dB型でさんざん失敗して、ダメで元々とやってみた苦肉の策だったのだ。

皮肉なものである。

私は勝手にエネルギーロスが少ないのは、6dB型の方だと思っている。

ただし部品にかなり優れたものを使わないと、その音質がまともに出るのも6dB型の特長だと思う。

後は何と言っても、アッテネーターである、可変式にするか、固定抵抗にするか、トランス式にするかであるが、トランス式アッテネーターはそれだけとは断定出来ないが、巻いている線の質や、太さがキャラクターになり、私はあまり好みではなかった、それと、優れたものになると値段もかなり高い、かと言って自作するとなると、手の血豆は覚悟しなければならない、色々考慮すると、音質はやはり固定抵抗に軍配をあげたい、その抵抗も各々に音質があるので、個人で吟味されたし、ちなみに私はDALEの消し炭色のタイプだ、音が太く落ち着いていて、クリアーだからだ。

メーカーや入力値によってかなり音が違うからだ、入力値はあまり大きなものをネットワークに入れない方が良いのかも知れない、本当は家庭用ならば、1Wもあれば充分だ、僅な差だが、値の小さい方が被覆が少なく、音は余計な余韻が付かず、クリアーになるようだ、しかし妥協なく教科書通りの定数(R-1R-2のバランス)がとても大切である。

工業規格にないからと近似値を選ぶのは得策ではないと言う事だ、私は過去にそれで失敗した。

これ以上ないと思える所迄私はやってみたが、更に上があり、必ずしも良い部品や優れた回路から、耳で聞いて心地よい音が出るとは限らない。

総てを理論で固めてガッチリ作る方向もある、反面、センスで鳴らす方法もあるが、その両方の鳴らし方にも成功している所は、あまり教科書から外れていないと言う事である、せいぜいが部品の誤差の範囲位である、私のシステムも正にそうである。

そして、良い音のするシステムは数々のジャンルやレーベルが総て録音年代なりにしっかり鳴っていると言う事だ、上手く鳴っているとはそう言う事だ。

総てちゃんと鳴っていて、ジャズが好きだ、クラシックが好きだ、それならば話しは分かる、しかし、たいていは違う、それしか上手くならないからシステムにソフトを選ばれて、みんな自分のシステムで上手く鳴りそうなソフトを購入してきて気に入って聞いているにすぎない、それは逃げのオーディオだ。

私はそれが嫌だった、録音の悪いレコードはほとんど存在しない、殆どのレコードはそれなりに総て鳴るはずだ、そう信じている、オーディオのトータル調整は、必ずどこかに一点ある、使っているアンプしかり、電源しかり、ケーブルしかり、セッティングしかり、そしてネットワークしかり、である、その総てが、正しく良い音を鳴らす方向に向かった時、オーディオはとんでもない音が軽く鳴ると思う。

今回はネットワークだが、それが総てではない、しかしネットワークが決まってくると、段々とシステム総ての粗が見えてくるものだ、話すのは簡単だが、それを音と言う形にするのは非情に難しい事だ、どんなに値段の高い高級品を部屋にたくさん並べて自慢した所で、良い音はしない。

良い音を鳴らすシステムとは、総てのレコードがレーベルやレコーディングの差を飛び越えて、躍動感を伴い上手く鳴り、長い時間疲れないで楽しく聞けるシステムの事だと私は思う、そして音が健全で太い。

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