輸入盤を更に上手く鳴らす意外なコツ
日本盤でもごくまれにあるが、輸入盤はとても多い。
レコードのセンターに空いてる穴にレーベルの紙が巻き込み穴を少し小さくしている。
レコードはのせる時に、引っ掛かりがなく、ストンッ!っとターンテーブルに落ちるのが理想である、そうでないと多分ターンテーブルシートにレコードが密着しないのと、センタースピンドルと強く繋がり何らかのエネルギーロスが起こっているためと思われる、センタースピンドルは最後、軸受けに繋がっているからだ。
昔オーディオメーカー ロクサンに、ザークシーズと言う優れたベルトドライブのターンテーブルがあった、私は所有していたわけだが、そのセンタースピンドルにアダプターとして、普通サイズのスピンドルが付いていた、レコードをのせた後にそれを抜き取るのだ、そうすると更にその中に普通の半分位の太さのセンタースピンドル本体があり、レコードと一切接触しないようになっていた、私は何度も付けたりはずしたりして確かめた、何度やっても外した方が音は滑らかになり歪んだ感じがしないのだ。
その時に私は気が付いた、特に輸入盤の中には、かなり押し込まないと普通のセンタースピンドルに入っていかないレコードもある、そしてロクサンに付いていたセンタースピンドルアダプターがきつくて抜けないレコードがあった、私は、はじめしっかりきつくレコードが刺さっていると、ディスクスタビライザーみたいな効果があり、エネルギーロスがないと逆に思っていた、しかし後にディスクスダビライザーが良くない事に気付き、センターの穴がピッタリはまるのは良くないと気付いたのだ、言葉にすると、音がつまるのだ、オーディオにとって最悪だ。
その対処法であるが、輸入盤の穴に巻き込んでいる、センターレーベルをはがさなければならない、先ず普通のカッターが必要である、それをセンターの穴に軽く差し込み、二~三回軽く転させる(これをAB面両方向から行う)だけで、巻き込んだ紙はほぼ除去出来る、あまり綺麗にはならないが、音は全くストレスがなくなる、それが輸入盤の本当の音だ。
綺麗にとれないからと、何度もグリグリ回したり、穴に強く刃をあてすぎると、屑がたくさんレコードに付着して音溝を痛めたり、穴が大きくなりすぎたりするので、要注意を、そして、レコードに乗った削りクズはレコードブラシで軽くこすり落としていただく。
そして、聞いてみてもらいたい、歪みのない情報量の多い音になるばずだ、低音は軽くなり低い低音迄入っているのが分かると思う、私は昔、丸い棒ヤスリで削っていたが、穴が変形したり、屑がたくさん出るので、今はカッターにしている、これは某レコード屋さんでも教わった事である、売っているレコードは価値がなくなるからやらないが、自分のものは総て同じやり方で巻き込んだレーベルの紙を取り除いていると話していた。
センタースピンドルに、レコードが、しっかりきつく刺さってないと音が良くないと思っている貴方、貴方はまだオーディオの入り口にすら辿り着いていないかも知れない。
これもまた使いこなしの一つだ、上手く鳴るのにも鳴らないのにも、ちゃんとした根拠がある、入り口が駄目ならば、出口のスピーカーはまともに鳴る筈がない。
輸入盤のレコードはセンターの穴が詰まっているのが多い、それは取り除く必要がある、これは輸入盤を購入した時の常識である。