CDが上手く鳴らない
CDが上手く鳴ってる方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが、私はそう思う。
最近色々努力している方もいると聞く、どうやったらCDからアナログのオリジナル盤のような、音を鳴らせるのかを、CDには確かに膨大な情報が入っていると聞く、ならばそれを引き出せないでいる事になる。
私も以前は色々やってみたが、あまり興味がないのと、回路が分からないので危なそうなのと、間違えて再起不能にしてしまいそう、分からない事には手をださない主義なので、やる気がおこらない。
本当はそんな私が語ってはいけない気がするが、気になったので、私はあちこちでCDが上手く鳴っていると言うシステムをたくさん聞かせていただいた、しかし、先に書いたアナログのオリジナル盤の音とはほど遠い音と言わざるをえなかった。
どこも散々な結果だった、自宅に帰りアナログを聞いて、あまりの違いに笑ってしまった。
しかし、一件だけかなり上手く鳴ってるところがある、そこは真空管アンプでスピーカーも古くはないが、ハイエンドとは言いがたい。
CDは普通どんなに上手く鳴っても、音に引っ掛かりがなく、カーテンがスピーカーの前にはっているようだ、聞いていてぜんぜん面白くないのだ、綺麗な音で、確かにかなりのところまで鳴っているのだが、やはり私はレコードの方が遥かに優れていると思う、あまり比較してはいけないのかもしれないが、その差は歴然としている様に思う。
つまり、レコードはちゃんと楽器の音がするのだ、しかしそのCDが上手く鳴っていると言うシステムは、ハイエンドオーディオなのだ、聞いてきたが、ハイエンドでは、アナログも良い音はしなかった、音に歪みがなく綺麗なのだが、音に旨味も深みも何にもない、ただCDの様に鳴ってるだけであった。
それともう一つ、新しい録音のCDは音が良いが,店に行っても在庫がなく、ネットで購入するしかない、そして古い名演奏は、今や殆どが販売権利が切れて絶盤である、店に行ってもお決まりの定番と、Jポップの新しいのがいち早く並んでいるだけ、CDプレーヤー自体も少なくなって来ている。
この状態では私が期待していたマスタークロックジェネレーターも普及される前に頓挫してしまいそうだ。
何故そう思うのか?であるが、今のままでは作っても、昨今の日本の経済状態では、普通の人には買えない(40代サラリーマンの平均税込み年収位)値段で、あまり売れない、それが現状ではないだろうか、かと言って、私もオーディオケーブルを作っているから分かるが、なかなか安くは作れない。
私はCDはこのまま衰退していくと思う、なぜそう思うのか?みなさんご存知のように、アナログと違い、故障したら部品ストックがなく、修理出来ないからだ、今のままでは、何年かたったら部品メーカーはオーディオから手を引くと思う、でも心の中では新しい優れた音の部品を作るメーカーが誕生することをいつも願っている、でも現にたくさんのオーディオ部品専門メーカーはオーディオから手を引いているのだ。
時代がそうなのだから仕方ないと思うが、嘆かわしい限りである、残念ながら、今のところCDは、アナログの代用にはなり得ない、嫌な予感がする。
今のハイエンドオーディオも同じだ、値段が高いだけで、なんの個性も魅力もないと思う、そしてせっかく購入したハイエンドオーディオも後20年もしたら、修理が出来なくなり、総て姿を消すだろう。
その後どうなるのだろうか。
でも、何か次の足音が私には聞こえる気がしている。