DENON DL-103の立ち上がり
それが最近、気になってきた、103はカンチレバーが細く長い、どうしても耳に残っているオルトフォンSPUに比べ、トロい感じがする、SPUも重針圧なので、あまり早くは感じないが、やはり103は明らかに鈍いと思う、それに最近めっきりクラシックを聞かなくなったのだ、音の立ち上がり以前に何かありそうな気がする。
103は何でもそこそこに聞ける丸針なので、それに追従するものなのだろうか?確かにSPU G/EやA/Eではモノラル盤の再生はノイズが多くなり無理がある、しかし103では聞けると私は思う。
私は常に話してきたが、殆どのLPレコードを上手く鳴らしたいのだ、しかしモノラルとステレオを両方一つのカートリッヂで鳴らす事の限界と、立ち上がりがトロいので、低音が最後まで沈み込まず、切れが悪く飽和したような音域を私は103に最近感じる。
トーンアームの調整も色々シビアにやってみたのだが、問題は他にあるようだ。
私は昔サテンのM21を聞いて驚いた、オルトフォン程度の立ち上がりではなく、私が聞いた中で今でもナンバーワンである、しかしそのサテンのカートリッヂも購入してみて分かったのだが、大変な欠点があった、トーンアームの調整(特に水平バランス)がとても難しく、二日とベストな状態だったことはなかった。
でも今使っている103も簡単ではないが、サテンのM21よりは遥かに安定していて楽なのだ、あまり多くを求めてはいけないのだろうか…
でも我が家にはしっかりメンテナンスしたSPUもある、久々にしっかり聞いてみよう。