カートリッヂは優れたものを使うしかない
私は、アームを調整したり、細かく色々やってみた、その結果分かったのは、当たり前の話だが、良くないものを良くする方法はないと結論付けたい、ただ調整や周りを固める事により、同じ型番のものと比べて、圧倒的な差をつける事は出来る、しかしそれをやるのはいつも今である。
優れているのは分かっていたつもりだったが、オルトフォンのSPUがこれ程のものとは正直私は思わなかった、やはりSPUは至宝だ。
それと私のオーディオ装置は、気が付かないうちにかなりの進化をしていたのだ、レコードも同じだ、総てとは言わないが輸入盤が良い、やはり音の入り口を固めた方が圧倒的に早道である。
MCカートリッヂの音は、これからアンプによって何倍にも増幅されるのだ、ほんの少しと思っていたその差は実際とんでもないものだった。
しかし、これより音の立ち上がりが優れたカートリッヂと言えば、サテンのM-21をおいて他にはないだろう、しかし私は過去に使い、その難しさを痛いほど知っている。
針圧をかけた時の水平バランスがなかなか安定せずに、とてつもなく困難なのだ、しかし今使っているオーディオテクニカAT-1005Ⅱでは、さすがにもう無理だろう、となるとやはりSAECのWE-506/30しかない、しかしもう程度の良いのは残ってないだろう…しかしサテンM21を今購入したとして、SPUの品の良い音を越える事はどんなに調整で追い込んでも、多分ないと私は思う。
私は音の変化の更に大きな、シェルリード線を変えた。
その結果かなりの音になった。
あれからシェルリード線は日増しに変化し、更に良き方向に進化している。
いくら上手く使いこなすとは言っても亀とウサギはやはりスタート時点からして違う、圧倒的な差だ。