お客様が試聴に来られた
もう25年位のお付き合いになるだろうか、そのお客様が遥々試聴に来られた。
私のブログを毎日総て読まれて、今回実験しているリッツ線ラインケーブルを聞いてみたいとの事だ、先日はさんざんな結果となった、今回はどうだろう、まだ完成してないのだ正直少し不安だ、まだ聞いていただく段階ではないのではないか。
傾向は分かるので、聞いてみたいとの事だった。
前回から私は、プリとパワーアンプの間のケーブルまでリッツ線に交換してしまった、はじめはMCヘッドアンプからプリアンプ迄でリッツ線の試聴をしていた、まだ結果をだすのが早すぎたのではないかと思っていた。
今日来られたお客様は私と同じでCDをほぼ聞かれない、なので今回CDは試聴しなかった。
カートリッヂをSPUへ交換した感想は良好だったが、音がおとなしく特に高域の鳴り方に不満がでた、リッツ線はジャズを聞いた場合、歪みが少ないので、高域が減って聞こえるのだ、しかししっかり高域が鳴っているのはご確認されたようだった、私はお客様に意見をたずね、ダメ元で、プリ~パワーアンプを繋いでいたリッツ線ケーブルを外し、元のウエスタンスピリッツケーブルに戻した、なので今回リッツ線が繋がってるのは、MCヘッドアンプとプリアンプの間だけとなった、ピアノのゼルキンを聞いた、鳴った瞬間に全く違った、高域がさっき聞いたリッツ線ケーブルの時のゼルキンと、ぜんぜん違うのだ、第一バイオリンも同様だ、少し強くなるがクリアーで楽器本来の音がする、当然ジャズも全帯域、別物となったのは話すまでもないだろう。
そう、ウエスタンスピリッツケーブルは、私が音の芯を求めたケーブルだ、低音の躍動感や鮮やかな少しギラついた強い感じだがうるさいのではない、楽器がハッキリ分離しながらも、調和している感じが見事再現された、それはジャズを聞いて更に顕著になった。
やはりプリとパワーアンプの間は、多分、我が家ではまだ本数がしっかり決まっていなかったのだ。
私は、リッツ線ラインケーブルの検証を暫くお休みする事になる、そのかわり、お客様にお願いし、今回のリッツ線ラインケーブルを総てお持ち帰りいただき、ご試聴をお願い出来る事になった。
お客様のスピーカーシステムはB&W MATRIX802S3である、言わばハイエンドの走りとなる訳だ、セッティングを努力して、相当な音を鳴らしていらっしゃる方なので、また我が家とは違う答えが出るかも知れない、お互いそう思った。
やはり試聴は、色々なジャンルを聞いて検証しなければ真実は分からない、あまりにも鳴り方が録音によって年代によってジャンルによって違うからである、今回痛いほどその大切さを実感させられた。
今回の失敗は、私のドジでプリとパワーアンプの間にまで、本数も決まってないリッツ線を繋げてしまったのが原因だったと思う。
先日ご試聴いただいた知り合いにも申し訳ないことをしたと思う。
しかしまだリッツ線ラインケーブルは実験の価値ありと私は思う。
急ぎ過ぎては、今回のように良い結果は出ない、ちゃんと勉強してリッツ線ラインケーブルの答えをだそうと思う。