電源の問題
オーディオには色んな定説がある、しかしその原理の殆どは合っているかもしれないが、家庭ではやってはいけない法律的な問題のある事もある。
一部の会社は知らずにやっているのかもしれないが、三相200V(動力)から100Vや117Vにダウンするトランスは、個人の責任において作るのは勝手だが、一般家庭での電源としては、製造販売してはいけない法律になっている。
現にまともな店では販売していない、私はプロだ、法を犯すほど特殊な事は、私を信頼しているお客様へ対し、失礼だと私は思う。
私は、知らずに購入するところだった。
しかし現に、三相200Vから100/117Vのダウントランスを、いまだに販売している会社がある、しかもこれからのオーディオの常識になるとさえ語っているではないか、これはまずい、そう思った。
無線と実験等は本来、飛び付くような記事だろうが、以前話しに出た事はあるが、いつのまにか消えている、多分、違法だからだろう。
しかしである、それが本当に優れた方法ならば、もっと騒がれて良い筈ではないか、私は色々調べていて、その優れていると言われるダウントランスが、なぜこんなに少ないのか、不思議に思っていた。
ネットで調べると、200Vはノイズが少なく、ノイズに強いと書いてあった、それは分かる、三相でなくても200Vのノイズカットダウントランスは出来るらしい、エアコンに使う200Vからワン回路増やし小さなブレーカーを入れるなどして引くだけで良いのだ、アースは色々な問題もあり、引かなくて良いらしい、しかし専門家に三相(動力)の事を詳しく聞いてみると、三相の話しは一笑にふされてしまった、100Vだから電気が汚れている、200Vだから電気が綺麗だ、全くのナンセンスらしい、そのダウントランスを200万円位で販売している会社がある、お客様を馬鹿にするにも程がある、騙されてはいけない、普通の絶縁トランスだ、同じトランスからデジタル機器を取った方が良い?そんな馬鹿な話しはどこにもない、絶対にデジタルとアナログは分けた方が良いに決まっている、プリとパワーアンプもそうである。
ではどうやってそのノイズを調べたのだ?私はやってみた事はないが、ノイズを完全にとるのは色んな状況が絡んでいて、実に大変な事だと思う、だからせめてノイズカットトランスなのだ。
世の中には実に色んな人がいる、明らかに良くないものを良いと言う人、やたらと理論ばかりはご立派で中身(実際に鳴らしてる音)の伴わないひと。
私は実際、その人のシステムの音が優れていれば、何にも言わない、でもハッキリした、オーディオはやっぱり電源である。
私の知り合いに現に凄い音を鳴らしてる方がいる、そこでは多少のオーディオアクセサリーを付けてもビクともしないのだ。
彼は音の深さや人の動きや奥行き等はよく分からないと私に話す、しかし多分彼にとってそんな事はどうでもいいのだろう。
音が良いのだから、私が絶対に鳴らせない芯のある高域をTADのET-703から鳴らし、曇りのない中域を鳴らし、一番凄いのは骨格のしっかりしたあり得ない位低い重低音が引き締まりタップリと鳴っている、しかも私が否定しているCDでも同様だ、これは実に驚きであった。
ネットワークも自作し、非の打ち所もないほど、ガッチリしている。
細かく言えば、ホーンスピーカーなので、音は直線的で強いが、その音の強さは、私には逆に気持ちが良い、やはりなよなよした音よりは、カッチリしていて良いと思う。
その部屋に何度も、行けば行くほどに私は、その音の凄さをいつも痛感するばかりだ。
彼は聞く人によってこの音は賛否両論とご謙遜なさるが、分からなくても良いと私は思う、彼はプロではないし、聞くのはほぼジャズだからだ、クラシックはあまり範疇にない。
しかし、ブロンディーやキャロルキングを聞いて細々と、私にはここの音が前と違うとか、色々あるが、そのどれもが今は私の憧れになっている。
だから、私はせめてプロとして、なんとか並びたいのだ、システムは確かに違う、しかしオーディオは極限に近付いて来たとき似たような鳴り方をするはずだ、私はそう思う。
彼がTADならば、私はJBLだ、それでいい、スピーカーなど極論を言えば、ただ前後に震えているに過ぎない。
やはり電気の源、それが電源なのだ、そして最後トータルでそれをどう料理するかは、やはりセンスなのだ。
私は電源屋さんではない、ケーブルでそのお手伝いが少し出来るのではと思っている、私はケーブルを作れる、しかしそこまでだ、後は貴方の腕しだいとなる。
オーディオはトータルだ、貴方の人生を鳴らそうではないか。
電源がその骨格をつくり、そしてケーブルがその総てを繋ぐ、そして細々とした微調整があり、総ては自分の考えでやっていこう、下らない噂に振り回されぬ様に。
そう!鳴っているのはオーディオではない、貴方の人生だ。