コーラルツィーターH-105
今回のリッツ線実験の精度を上げる為に、ツィーターとドライバーの音の鮮度(固定抵抗のレベル調整)を上げた。
その結果、高域は情報量が増えて、とても奥行きのある鳴り方になった、今はケーブルが馴染んできて更に上手く繋がっている、このツィーターに今まで何度助けられて来ただろう、しかしそろそろ限界が来てるのも感じている。
コーラルH-105は能率が108dBである、それまではマイナス12dBだった、その場合の能率は96dBだった、今回はマイナス8dBにした、その場合の能率は100dBである、つまり4dB上がった訳だ、多分やっと本来の実力を出し始めたのだろうと思う、音は再びソリッドになった。
以前(一年程前)は、そんなにツィーターの能率を上げたら、うるさくて聞いていられなかった、今は全くうるさくならないのだ。
こちらが慣れたのでなく今はむしろ、細かいニュアンスが増えて、活き活きしていて聞きやすい、以前は何処かでエネルギーロスを起こしていたと思う。
綺麗で肉厚で、細やかな広がりのある中域になったのである、これはツィーターとの繋がりが密接な関係があるのだと思う。
普通JBLの音は、どうしてもズボラで、中域が薄い感じなのだ、それが品よく濃厚でサッパリしている、音離れが良い、そして暖かい。
その暖かさが、JBLでは普通はなかなか上手く表現出来ないのである、機械的で冷たい音に感じるからだ、そうならない様にするのは難しかった。
ウーハーとの繋がりもあるが、コーラルのツィーターH-105が下のLE-85と手を結び、適度にカバー出来たのだろうと思う。
カットオフ周波数は、ドライバーのハイカットと共に、5000Hzである、それと共にウエスタンスピリッツのスピーカーボックスは4560である。
しかし、ウエスタンスピリッツは、ボックスの中に貼ってあるグラスウールを総て剥がしてある、それは何故か?貼ってあると音が重いからである。
剥がすと低音は若干軽く感じるが、明らかに音の抜けと勢いが増して、格段に良くなった気がする、その結果、弾んだ楽器の音がする様になった。
それもウエスタンスピリッツのサウンド構築に、コーラルのツィーターH-105と繋がり、影響していると思う、ツィーターの音質はウーハーに迄及ぶ、なのでまたその逆もある。
オーディオは一見全く関係ないと思えるところが、密接に繋がっているものなのだ、総ては三位一体、ツィーターユニットも例外ではない。
コーラルのツィーターH-105は、コーラル社の最後のツィーターだったと記憶している、値段の割に音は優れている、貴方がJBLのLE-85ならば5000Hz~6000Hz位で上手く繋がると思う、見付けたら是非購入されたし。