マイホームは七割程完成していた。
今日は今建てているマイホームを見に行ってきた。基礎が出来上がった時は少し狭く感じていた。しかし上棟式が終り、ある程度壁が張られ、中が出来上がって来ると想像を越える程大きく見える。
一階の両親の部屋はまだ照明がないのでとても暗く見えた。二階はほぼ限られた中での理想どおり。
個人的にはお風呂が気に入ってる。今までは浴槽の内寸が約90㎝で、チビな私が入っても、かなり狭く足が全く伸ばせない。今度は内寸が150㎝あるので足を軽く伸ばせる。たわいもない事なのだが、ずっと憧れだった。
オーディオルームは、まだ完全な形になっていない。ビルダーなりの考えがあるのだろう。電源は指示どおりに極太ケーブルがしっかり配線されていた。それが今日は壁の中にあった。
完成は、後一ヶ月ちょっとだろうか。
父はとても夢を持ち、良い顔になり、先を見つめて楽しみにしている。母は全く無関心で、かなりマイナス思考だ。壁の色や天井の色柄等、答えを求めるとパニックになり、直ぐに分からないと逆ギレする。
そしてお金の事ばかり気にしている。家が出来上がったら明るくなるだろうか。少し心配だ。
去年も、自分で決めた床の色が、張り終わってから、現場で、この色は失敗した、と大工さんの傍で聞こえる様な声で話す始末。父は、はじめて切れた、「今さら取り返しのつかない事を言うな」と。母は悪気はないのだが、何でも思ったままをペロッと口にしてしまう。もう少し常識を持ってもらいたい。
そうならないように暑い最中、ビルダーに忙しい体をあけてもらい、わざわざショールームへ行ったのに。あの時は暑さと引っ越しの疲れで具合が悪かったと、口癖の様に何度も話す。自分で話し、自分で言い訳を繰り返す。困ったものだ。
母は来てるかな?少し心配だ。一回目の引っ越しも殆ど父がやったと思う。見なくても分かる。母は何にもしてなかった。毎日毎日ただ疲れた疲れたで全く進まなかった。
父はわざと母の用事を作り、母を一人で外へ出し、その間に要らない荷物をたくさん処分したと言っていた。
しかし我が家の荷物もかなりの処分が必要だ、心を鬼にしてたくさん捨てなければ引っ越しが出来ない。さて、久々に私も頑張るか。たくさんあった発泡スチロールと梱包用のプチプチを総て処分した。
しかし、またオーディオの音が少し気に入らない。