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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
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やっと何を聞いてもOKとなった



馬鹿を露呈する事になるかも知れないが、4560システムの写真を掲載してみた。文章だけではボックスやツィーターとドライバー&ホーンの位置関係がよく分からないだろうと思った。

写真にあるドライバーの上の台にちょこんと乗っているのが、名機のツィーターTechnics EAS-9HH42である。

写真では小さく見えるが。このホーンをご存じの方は、比較して実はいかにこのツィーターが大きいかお分かりだろう。

写真で、ツィーターとホーンの位相の関係がよく分かると思う。ホーンはドライバーと繋がる所から10㎝程スロートになっている。そこからホーンは急激に広がる。

その広がる所とツィーターの前面の所と前後して1㎝位の所に無限大に位相の揃う所があるのだ。厳密に言えば、そこから10㎝位毎に正位相逆位相を繰り返すのである。そして向きもある。

しかし、個人の考えで変な事はせずに、ツィーター全面に重りを付けた糸を垂らすと場所は決めやすい。位相調整に偶然は絶対にあり得ない。正確に合わせて欲しい。しかし細かいところはやはり耳で合わせる事。

上手く揃うと音はツィーターから聞こえなくなり、下にあるホーンから聞こえるようになる。その音はホーンより少し下に定位する様になる。

この鳴り方は、正確に定位する為、クラシックにも有利だ。

ライヴの音をきいていると、シンバルの音はそれ自体が下にあるので、音域は高くとも重心が低い。しかしシンバルの音はかなり帯域の幅が広いので、ウーハーとも帯域が被さり、必ず合う筈である。

しかし一般のオーディオで聞くと、位置は遥かに高い。それは些かおかしい。しかし殆どのお宅のオーディオは、ツィーターから音が鳴ってるのが分かる。それではいけない。スタジオではその様な定位はないからである。

さて話をネットワークの事に戻そう。やっと我が家の固定抵抗の数値は決まった感じだ。R1が4.7Ω、R2が5.6Ω=マイナス8dBである。ツィーターは固定抵抗なしで落ち着いている。

つまりウーハーが101dBで、ドライバーが100dBで、ツィーターが101dBである。ただし、メーカーの公称の能率が正しければであるが。これよりドライバーを1dB上げたら少しメタリックな感じになり、曲によってはうるさく感じた。

私のJBL LE-85はダイアフラムが純正ではなく、USAのRADIAN(ラジアン)である。だからLE-85とは最早言えないと思う。後はマグネットの違いだけだ。

それと、ドライバーの入力端子を取り去り、その穴からスピーカーケーブルを引き込み、隙間をしっかり硬化するシリコンで塞ぎ、ダイアフラムのリード線に直に半田付けをしている。

その為、滑らかな音で、歪みは極端に少ないが、その為に多少能率がアップしているかも知れない。

だから多分ツィーターと同じ101dBになってるかも知れない。それにしても絶妙に上手く繋がった。

ずっと聞いていて、主観では、全く違和感がなくなったのである。時間がかかったが、何とか及第点迄は鳴ったと思う。

写真でお分かりのとおり、JBLでなく、ホーンはコーラルのAH-500である。

日本のオーディオの歴史は、JBLに追い付け追い越せである。コーラルも例外ではない。JBLの1インチのドライバーがそのまま付くのである。個人的には、JBLのホーンよりも優れていると思う。

そして、ホーンのカットオフ周波数が250Hzなのである。1インチドライバーが穴開け加工無しで、アダプター無しで繋がり、250Hzのホーンのカットオフの性能を持つホーンは他にはない。アダプターはエネルギーロスを起こす。

これは、800Hz同士でカットしているウーハーと、とても上手く繋がり、その為に重厚な分厚い弾んだ中低域になるのである。

ALTECHの511Bホーンやマクソニックのホーンを穴空け加工して、LE-85を繋いで聞いた音等比較にもならない。それに、かなりのデッドニング処理が施されている。砂である。今はもうその砂を取ることは出来ないとても優れたデッドニング材である。

くれぐれもこのホーンはカットオフが低いからと500Hzでカットしてはいけない。あえて無理をせず、800Hzでカットするのがミソである。

聞いていて一時間位で飽きるならば、どこかがおかしい事になる。オーディオの再生音は生とは違い美味しいのである。

いくら聞いてても飽きない再生音にしなくてはならないと思う。

びっしりと肉の詰まった、蟹の足の様な感じでなくてはならないと思う。

薄い感じの音ではなく、分解能に優れ、肉厚でぶつかって来ない、それでいて躍動感に溢れ勢いもある。定位が正しい。そんな感じの鳴り方に調整が出来た。

今は、これ以上固定抵抗の値が動かないことをただ願うばかりだ。

それにしてもつくづく思う。オーディオは最後やっぱりケーブルだ。しっかりしたケーブルが繋がってはじめてここまで追い込む事ができたのである。

私は過去のブログで書いたが、リッツ線を色んなパターンでたくさん作り実験した。その実験は実に大変だった。失敗の連続で。リッツ線の答えが出るか、私が倒れるか本当にそこまでやったのだ。しかしその真価はこれから出来上がる新たなリスニングルームで聞かなければ答えは出ない。

今の素敵な音は、そのご褒美かも知れない。

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