遂に、新居の柱が鳴り出した。
夜中に聞いていて、突然壁の中からパーンッ!と音がした。
いよいよである、ビルダーさんが何度も話していた、新しい家は、耐震構造の為に、柱と柱を留める為に、柱に太い釘を打ち付けたり、ネジで止めたり、すじかいを強く入れて内側に引っ張っていると。
なので、少しずつ柱が割れたり、釘が折れたりあちこちでびっくりするほど鋭い音がし出すと。
昨夜レコードをきいていると、パーンッ!と乾いた物凄い音がした。ドライバーが飛んだのかと思った。側にいき聞いてみたが何ともない。そうか、ビルダーが話していたのはこの音かと思った。悪霊が退散する程の鋭い音だった。
引っ越して来てからずっと音楽を鳴らしっぱなしにしている。部屋は、やっとオーディオに都合よくなろうとしてるなと思った。
後、何発この音が鳴るかな?その内にその音は減っていくらしいが。音は確かに変わって来ている。
地震と同じで、柱の何処かが動くと、周りも変化するので、二、三日置きにあちこちで柱が鳴ると思うとの事であった。
今の家は昔と違い気密性が高く、耐震構造になっているからだとの事である。総ての柱に、強くテンションがかかり力を分散している。
リスニングルームは、外が昼間の気温で13゜位の時に、小窓を開けていても18.2゜~20.0゜位になっている。
とても暖かいのである。真空管アンプならばもう少し上がると思う。
外に付いている、丸い二十四時間の換気口ははじめ、音が漏れるのではと心配していた。開けて、かなりの音量を部屋で鳴らしてみても、外にはボワンポワンとした音しか漏れない。だから音楽として聞こえないのである。
昔の換気口ならば、閉めていても、そこから明らかにガンガン音楽が漏れていた。人の英知は素晴らしい、感心した。
それにしてもオーディオに都合の良い部屋になるのは少し早まるかも知れない。
日増しに鳴り方が変わってきた。楽しい。