JBL
とは言っても、JBL4560BKオリジナルの事だが。
以前お話ししたとおり、私は以前お金がなく、何度もこのボックスを手放した。しかしこの神秘的なデザインと、たぐいまれな音が好きである。
何台も他のスピーカーを使った事もある。しかし、またこの4560に私は必ず戻ってしまうのである。
いつかのびのびと鳴らしてみたいと思ってチャレンジしてきたのだが、なかなか思った様に鳴ってくれなかった。
今も、本当に思い描いた様な音に100%なっているかと聞かれると、お恥ずかしい話、答えはノーである。
新たな部屋で毎日六時間は聞いている。しかしやっとニ週間が経ったに過ぎないのである。
そんなに簡単に鳴る訳がないのだが、その変化のさまをブログに書き留めて、同じ境遇の人達の為に、公開したいのだ。何かの参考位にはなるかもしれない。
この家は木造であるから、木が色んな気候にさらされ、膨張したり縮んだりを繰り返し、割れたり閉じたりして、木本来のなりたい形に変化していく。つまり少しずつすき間が出来てくる。
だからオーディオを常に鳴らしておく事が大切である。部屋は楽器の様なものだからだ。いくら高気密高断熱とは言っても極僅に隙間は出来てくると思う。
そうなれば、オーディオを聞くのに都合の良い部屋となるのである。
隙間が出来るとは言っても、音が外に漏れるとか、冬にすきま風が吹き込む訳ではない。極僅かな変化に過ぎないが、それが音に大きな影響を与えるのだ。
まだ壁も柱もパッツンパッツンなので、若干音に自由さが足りない。
今は三月だ、その音が出だすのは、多分五月の終り頃になると私は思っている。
しかし、もうその凄さを予感するに充分な音が出だしたのである。先ずは音がゆったりして綺麗である。
まだ使っていないが、200Vの電源を単独で六回路引いてある。みなさんご存じの様に200Vの電気は綺麗である。
しかも、200Vの屋内配線の電源ケーブルは単線ではなく、5.6㎜фの太さがある。私はそこにノイズカットトランスの200~100/117Vに落とすトランスを入れる予定である。
電気の源である電源はやはり肝心である。パワーアンプだけは2000Wを入れるつもりだ。
そのトランスをケースに入れてシールドするつもりもない。部屋が広いのでトランス同士がかなりの距離をとれるからである。また距離をとれる様に200Vの単独回路になっているコンセントを六つ確保してある。
ライントランスでもそうだが、シールドを施すと音はこもる、開放感もなくなる。もしも離しても干渉してしまったら、最悪はケースに入れてシールドしなければならないが。多分いけるだろう。
その時JBL4560BKは、どんな音になるだろう。楽しみである。オーディオは実に楽しい。
このボックスと私は、多分生きてる限り運命共同体である。
そして私は鳴らしてきて一つの答えが出た。スピーカーのセッティングは確かに大切だ。しかしこちらもスピーカーを最大限上手く轟かせる音の良いリスニングポイントを探す必要がある事が分かった。
部屋が広いからとあまり後ろに下がり過ぎるのは好ましくない。部屋全体を100%とするならば、30%は後ろをあけたいものである。
その方が、額を殴られた様なゴンゴン鳴る嫌らしい低音はなくなり、素直で低い低音が出る様になる。
今までのJBL4560では、クラシックも上手く鳴っていたが、やっぱりJBLは50年代のジャズだよね。だった…今は違う、両方とも新しい録音でも妥協なく上手く鳴る。
しかし、あまり知識のない私が、ここまで鳴らせたのは、過去からの積み重ねがあったからだと自分で思う。