TechnicsツィーターEAS-9HH42の実力
今まで、色々なツィーターを私は使ってきた。この機種は知り合いから聞いて、はじめて知ったのである。
私のウーハーはJBL130Aである。能率は101dB、ツィーターと偶然にも全く同じなのである。
固定抵抗もアッテネーターも全く不要なのである。入っているのは、優れた無誘導のコンデンサー一発だけである。それがどれだけサウンド構築に優れた結果をもたらしてくれたか想像していただきたい。
しかもこのツィーターの音の素晴らしさはとてつもないものである。
1972年当時はJBLよりも高かった。震動板はチタンで、とても大きなツィーターである。
やはりチタンの震動板はレスポンスに優れている。薄っぺらくならずに上下の帯域に太くのびた、鋭くも柔らかなしなやかな音である。
その音は、現代のツィーター等到底及ばない、みなさんがとうに忘れた素敵な鳴り方をする。
私は異次元のオーディオ構築を目指している、その真価がやっと電源を強化してきて、それが総てではないが、やっと発揮されてきた。
貴方はこの様なツィーターに出会えるかな?しかし、たまたま私のスピーカーシステムにベストマッチしただけかも知れない。
その証拠に、以前、僅か1dB能率を下げてみようと、固定抵抗を入れただけで音は別物の、ごくありふれたツィーターになってしまったのも事実である。なので、本当は、いかに抵抗を入れる事が損失を招くかがこれで解明された事になる。
しかし、今となっては第二の候補であった、TADのET-703もかなりの音であったが、ウエスタンスピリッツではこちらが最高のマッチングであった。
JBLよ…まだまだ遥かに良い音になれ!!理想の音への道は、険しくまだまだ遠い。