終戦記念日を終えて
私達夫婦は毎年、この日がとても複雑で憂鬱になる。でも戦争を知らないので毎年静かに休む事にしている。
日本人として、戦争は本当に終わったのか。戦争は本当に正しったのか?考えてみてほしい。馬鹿みたいに今を平和に生きている場合ではない。日本にとって戦争はまだ終わってはいないのである。
そして私達夫婦は、私は貝になりたいを観た、とてもショッキングな結末であった。忘れる事は出来ない。もう生きて帰れない人間に頭から袋を被せ、足の下の板を外す。絞首刑である。
観ていて酷すぎる、そう思った。彼は自分の意思では何にもしていないのに…
いつも二人の間でその答えになる。しかし問題はいつも神風の話しになる。なぜ片道切符で肉弾攻撃になるのだ。まだ生きているのに。
それはまあいい、時代の背景があったのだろう。しかし、今、戦没者がこの時代の若者を見たらその死は犬死にである。こんな下らない堕落した未来の為に私は自らの命を差しだしたのか?そう思うだろう、私はそう思った。いや私ならばそう思うだろう。
アメリカは、人の頭の上に原子爆弾を落とした。広島、長崎、アメリカのトゥルーマン大統領の原爆投下決断は、本当に正しい判断だったのだろうか?私は自分の良心に聞いてみた。しかし、答えはなかった。
はじめから勝てない戦争。そして何故こんなに色んな写真が残っているのか。当時の事を父に聞いた。本当に神風が飛び立つ前や、病院の中で記念撮影等出来たのかを。寡黙な父は、「あり得ない」と手短に答えた。
今年も答えは出ない。