オーディオ、貴方の耳チェック
これらのチェック項目で音の違いが分からないと、多分オーディオを追い込む事は出来ないと思う。そしてこのチェックは最近の三又のコンセントの機種をお持ちの方は実験出来ない。プラスマイナスが管理されてるとも言える。
でも今は分からなくても、後にご理解頂ける方もいらっしゃる。
先ずはオーディオシステムの電源を総てOFFにしていただき、CDプレーヤーの電源コンセントを抜いてプラスマイナスを逆に差してみてもらいたい。そして何でも構わない女性ボーカルを聞いてみて欲しい。
どうだろう?楽器が鮮明に聞こえたり、ボケたり、歌っている女性の口が大きく聞こえたり小さく聞こえたりしないだろうか。
さてこれはなぜだろう?その前にオーディオ製品に付いている電源トランスのお話をする。トランスには真ん中に薄い金属の板をたくさん重ねた金属のコアがある。
そこにワイアーを巻き付けてトランスは作られている。一般的には巻き初めがプラスである。しかし逆に繋いだ事で、巻き終わりがプラスとなったと仮定しよう。
金属のコアを先に背負うか後で背負うかで、音が変化したのである。しかしこの説明はそんなに神経質に考えないでいただきたい。
逆に繋ぐと音が華やぎ派手になる。しかしプラスをちゃんと合わせて繋ぐと、生真面目な柔らかな音になる。一般的には後者が正解。
電源ケーブルをよくみるとマイナス側にメーカー名であったり、何らかのマークが存在する。大体そちらがマイナスであるが。
SONYは逆だと、昔聞いた事がある。
次に電源ケーブルの端末(コンセント)を磨いてみてほしい。そして聞いてみると、音はしっかりして元気が出て力強く爽やかになる筈である。どうだろう?
そして同じ手順でアンプやアナログ等も同じ様にやってみてもらいたい。ケーブルを観察していただきプラスマイナスを探し、ホームセンターにいき電源極性チェッカーを購入し、部屋のコンセントの配線が間違えてないかチェックするのも大切な事である。
建築の時にこだわりのない電気屋さんが間違えて配線している事もけっこうあるからである。
壁コンセントはよく見てみると、片側が小さく反対側は大きいのが分かる、小さい方がプラス、大きい方がマイナスである。合っているかは、極性チェッカーで分かる。
システムは電源の極性が揃うだけでかなり違和感はなくなる。因みに他の家電製品も、電源の極性をを揃えるとオーディオに影響し、音も変わる事を忘れずに。
そして、総ての入出力端子を磨いてみて欲しい。電源の差ほどではないが、変化は確かにあるのである。
これらを試して音の差を分からなければ、ケーブルやアンプに拘らなくても良いと思う。お好きなソフトにお金をかけることが出来るとも言える。
分からない事は恥ずかしい事でも、人より耳が劣っている訳でもない。分からないのだから仕方がない。
しかし日々の鍛練の中で分かる様になる方もいる。私はこう思う、指揮者の好き嫌いはあるだろう?ならば聞き分けている事になるのである。
しかしどう変わったのか言葉で表現出来ないか、そういったアイテムが貴方にないだけであると思う。
一流のプロの演奏者は、意外と分からない部類なのに驚かされる。つまり自分は弾けるので、あまり再生音に拘ってはいないと考えられる。
楽器を弾ける人にとって、オーディオは所詮再生音にしか聞こえないのだろう。
しかし、一流の奏者は、自分が弾いた音が客席でどの様に聞こえているのかを、とても気にしているらしいが、弾いてる人には永遠にリアルタイムではそれを聞く事は出来ないのである。
弾く側と録音する側、そして再生する側には、とても隔たりがある事がこれで分かるだろう。
なのでオーディオの音の違いを分からない方は弾く側に多いとも言えるのではと私は考える。
鬼太鼓座等太鼓を叩く方は、オーディオの音等、所詮はおもちゃの様なものであると言い切る。どんなに頑張っても大太鼓の音など再生出来る筈がないと仰るのである。
それは確かに頷ける。
しかし、それは極論である。生の音に近付ける事は大切であるが、あまりやり過ぎるとメッキであるオーディオの音は剥がれる。
そして違いの分かる方は、上記をご理解した上で、とことん音を追求して欲しい。分かるのだから。