オーディオは永遠にノイズとの闘い
ノイズと簡単に言っても、その種類は様々である。高周波、低周波、電源、デジタルノイズ、電磁波、電波(外来ノイズ)大まかにはこんな感じである。そして、ノイズは空気中に舞うものと、ケーブルの線の中に音楽信号と共に存在するものがある。そして地球には磁場がある。
私が使っている200Vから117Vや100Vの低磁束ノイズカットトランスは、確かにノイズを少し減らす事が可能である。
しかしノイズカットそのものの効果ではなく、大きく音質を左右するのは、巻き線の太さと、その容量なのである。
容量の小さなノイズカットトランスでは優れた音にはならない。やはり小さな消費電力しかない機材でも1000Wは必要になる。ノイズカットトランスは効率が悪いからである。
しかし、ここは関東なので50Hzの低周波ノイズを部屋の中に撒き散らす事になる。それがケーブルに乗り悪影響を及ぼすのである。ウエスタンスピリッツは、トランスどおしが、かなり離れているので影響は少なかったが、それでも変化した。
試しにアルミ箔を電源ケーブルに巻き付けてみた。確かに静かになり楽器の分離に優れるが、見た目が汚くて嫌になった。まるで実験室のようだった(笑)
他に考えられるのはノイズカットトランスごと紙で作った箱にアルミ箔を張り付け、その箱をトランスの上から被せてしまう方法がある。
しかしこの実験の変化は、そんなに大きな差が出る事はなかったが、気にされるならばやった方が良いと思う。
これで良し等オーディオにはない。このような細やかな事が積み重なり、最後にはとんでもない大きな差になる。
細かな小さな変化を馬鹿にしてはいけない。こちらの方が僅かに優れている、それらを積み重ねて行くのが真のオーディオである。
そしてまだ他にもあるノイズ対策、私はあえてお伝えしない、どれも値段は高くないし手軽に秋葉原に売っている。方法も別に難しくない。
一見どうでも良いような事に拘ると、それが総て積み重なり人とは違う鳴り方を作る事が出来る。正に感動的であり、快感である。
失敗があるから人間は達成出来るのである。しかしただ悶々と考えていても何にも始まらない。オーディオを上手く鳴らした人は、方向性は各々違えど、やはり何処かに共通点がある。
それはエネルギーロスを減らす事であり、やはり電源に拘り、ノイズをいかにして上手く処理するかである。
失敗を恐れず果敢にチャレンジして頂きたい。楽に音を最高にした方はどこにもいらっしゃらない。良い音を構築された方は、涙が溢れる程努力している。これだけは間違いない。
大金を支払い、優れたものを使うのが良い音を構築することではない。鳴るのにも鳴らないのにもちゃんとした理由が存在する。
正にノイズ対策は、オーディオの良い音への早道であり、その筆頭に上がるだろう。