ウエスタンスピリッツはいよいよ佳境に入ってきた。
まだまだウエスタンスピリッツのオーディオが終わる事はないが、やっと第二段階に入る。とても上手く鳴ってきた。もうエネルギーロスは殆どないだろう、そう判断した。
後はスピーカーの下やラックの下、そして設置されてる総ての機材の下に木材を敷いてエネルギーロスを減らし、ホールの様な響きを作りたい、前からの夢だった。
今のレベル迄来たら、成功はもう間違いないだろうと確信したのである。とは言っても、安いベニア板を敷くのではない。
ウエスタンスピリッツの家屋の床は、確かに27㎜の厚さの合板であるが、サンゲツの固いタイルカーペットを敷き詰めてあるので、合板の音は少しは抑えられている。
そこに、赤タモ(ニレ)の3㎝厚の集積材を二枚張り合わせ、総てに敷くのである。予算がないので、ベニアも見に行って叩いてみたが、バンバンいって駄目だと判断した。
パインの修正材よりは赤タモの集積材は音が柔らかく優れている。とても解像度が高そうである。いつも木材を叩いて来たので、敷き詰めた音はだいたいは想像がつくのである。
本当はチークの集成材を敷き詰めたかったが、値段を聞いて目が飛び出そうになったので諦めた。
やはりチーク材はスピーカーと今回の板の間に3㎝の角を入れるのが、関の山である。
それにしても、今のウエスタンスピリッツのサウンドレベルは、見事に上がった。JBL4560BKを軸としたサウンドとはとても思えない。
オーディオは理論が総てではないが、やはり正しいものからは正しい音が鳴るものだと思っている。
さて、今回の実験は、大きな板を木工用ボンドで張り合わせる為、完全にかわくまで一ヶ月位の時間を要する事になりそうである。分厚い木材の中に塗った木工用ボンドは、見た目には透明になり乾いて見えるが、なかなか中までは乾いてはくれないだろう。
しかし、とても胸が踊る。