最終章、五番目のリッツ線ノンシールドケーブル完成
このお話の内容は実際には少し前の事を書いている。
出来上がったリッツ線の半田の影響がなくなるのを待ち、家内とCDを決めて、少し前に三日間聞いて、その内容を公開した。
しかし、今度はケーブルのレベルが上がった為に、システムの鳴り方に不満を感じた、システムと言うよりは床である。このままではしっかりとした試聴結果は望めない。
一旦行った試聴結果を取り消し申し訳ないが、頭をリセットしてシステムと機材の下に張り合わせた木材を敷き詰めしっかりさせよう。そう家内と話し合い、今回、赤タモの集積材を仕入れて張り合わせ、完成させた。
システムに対する不満はなくなった、これなら正当な判断が出来ると思った。
そして、五番目に完成させたリッツ線を改めて聞いてみた。もう二週間は鳴らしっぱなしである。
家内は感想をこう話した。穏やかで同じノンシールドのリッツ線だが、ハーネスと比べ、滑らかでダイナミックなケーブル。しっかり聞こうと思えばしっかり聞けるが、押し付けがましくないため、聞き流そうと思えば聞き流せる。私も同感、これがこのケーブルの特長である。
私も家内と同じ意見である。穏やかな音のケーブルが作れた。このケーブルはとても情報量があり、ウエスタンスピリッツケーブルの中で唯一、総てを鳴らした気がする。
前回公開したリッツ線ノンシールドは、ハーネスで作ったが、今回はハーネスせず平行を保ったまま、総てに太い絹糸(パピー ピュアシルクの黒)を固く巻き付けた。手前みそだが、とても艶やかな光沢があり綺麗である。
大まかに言うと、癒しのケーブルと感じた。
世間にも、今まで自分が作ったものにもない、まともな音のケーブルをはじめて聞いた気がした。聞いていてとても落ち着いていて、現実から外れた感じが一切なく、実に生々しい音である。
音が近く感じるのだが、聞いてるこちらとは圧倒的な距離があり、調整卓で作ったエコー感が気持ち良いが、わざとらしくなく総てのレーベルやジャンルの差を上手く鳴らし分けた。
とにかくゆったりと音楽に浸れる。モニターケーブルは結局五本になった。
五種類あるが、おすすめは、リッツ線で、CDプリ間にはノンシールド絹巻きケーブル。プリパワー間にはシールド絹巻きケーブル。これがもっともバランスの優れた繋ぎ方と個人的に感じた。
しかし、ウエスタン0.6㎜単線四本シールドもノンシールドの方もなかなか魅力的である。
何でも総てがそれではないが、やはり時代は進んでいる。今回五本のラインナップになったが、聞いていただき好きなケーブルをチョイスしてほしい。
今回の五種類のケーブルは総て、今まで作ってきたウエスタンスピリッツのケーブルを遥かに越えた事は確かである。
ウエスタンスピリッツは家内と、五本のケーブルを総て再試聴した。しかし、印象は床や機材の下がしっかりしたので、システムのレベルは遥かに上がったが、ケーブル自体の音質の差は前回とあまり変わらなかった。
このケーブル試聴結果総ては床や機材の下に厚手の板を敷いてしっかりさせた事により、よりハッキリ聞き分ける事が出来たと思う。
公開まで今暫くお待ち下さい。