言葉使い
私は昭和34年(1959年)の生まれですが、ちょうど私ぐらいの年代の方の言葉使いが特にずれていると思います。だから子供までおかしくなるのではないでしょうか。
あまり余計な事は話さず、シンプルに簡潔に、それが我々世代の美徳のようだ。今の若い方の言葉が足りないのは我々世代の基本がなっていなかったから、それが伝わっているのではないか、そんな気もします。
話は本題に入ります。しかしカッコいいと思って使っているのだろうが実に失礼な言葉が昔から気になっている。
特に馴染みの中華料理屋さんや、居酒屋でよく聞く大変失礼な言葉。
「マスター、オアイソして?」文字で書くと多分こうなる。(お愛想)こちら側がおせわになったお店に対し、簡単に放つ言葉ではない。
お店側が閉店時間も迫り、閉店準備を円滑にして、お客様に気持ち良くお帰り願う為に、「宴もたけなわではごさいますが、当店は閉店のお時間ですので、お愛想お願いいたします、またお越し下さい」といった、お店都合での少しお早いお会計申し訳ございませんと言う意味である。
お愛想(オアイソ)とは、ご愛敬みたいな意味で使うお店側が、お客様に対し三歩も四歩もへりくだって使う言葉である。
飲んで上機嫌になり、シンプルにマスター! オアイソ!! この言葉を聞くと私はイラッとする。めちゃめちゃ馬鹿オヤジに見えますよ、貴方が店主ならばお客様に対し必要な言葉である。しかし客としてならば、絶対に使わない方がいい。
個人的に不愉快になる。
別の話だが、以前こんな事があった。購入した商品が不良商品だった、なので購入した店ではなく、メーカーへ電話をいれた。
するとそこまでの対応はとても良かったが、今一つ埒があかなかった。
もっとしっかりした対応を出来る上司はいないのか問いただした、すると〇〇部長様はただいまお席をおはずしになられていらっしゃいますので、後程おかけなおし下さいとのご対応である。
呆れて白けて怒鳴る気にもならなかったので、メーカーを諦めて、購入した販売店で不良交換をしていただいた。しかもメーカー様からはその後、何の連絡もなし。
さて皆さんはどう思いますか?メーカー様のご対応は、論点も言葉使いも完璧にずれている、それとも私がおかしいのだろうか…
どこの受付の人がお客に対し自分の会社の上司の名前に様をつけるだろうか、どこの会社の人が自分の会社の人にごやおをつけるだろうか、しかも後程改めて連絡をよこせ。こちらは客である。
私ならばこう対応する。申し訳ございません。只今上司は総て外出しております、私個人では対応が不十分になりかねません。お客様に再度ご迷惑をおかけする事になりかねませんので、一旦お電話を切らせていただき、至急上の者と連絡をとり、よく検討させていただいた上で再度こちらから出来る限り早くご連絡させていただきますがいかがでしょうか。たくさんの商品中から当社の商品をお選びいただきご購入いただき誠にありがとうございます。折角ご購入いただきました当社の商品が大変ご迷惑をお掛け致しまして大変申し訳ございません、少々お時間いただきたいと存じます。
これが普通ではないだろうか?この対応ならば消費者として選択の余地があるので。多分キャンセルは少ないと思う。
しかし先のメーカー様のご対応では、気の短い方ならば一気にキャンセルとなるだろう。結局大変なのは何にも悪くない販売店である。
とにかく最近、みんな言葉が足りないし言葉を知らない、大丈夫か?日本人。