船橋からお客様がご試聴に来られた
ウエスタンスピリッツは今回、赤タモの集積材をラックの上下や機材の下やスピーカーの下に二枚張り合わせ総てに敷き詰めた。
お客様は、ウエスタンスピリッツと同じにしたいが、とりあえず聞いてみてからと仰っていらした、実は、私もそう願っていた。
先にお部屋に上がっていただき、私は階下で煙草を吸っていた。家内がご挨拶に行くと、何?この音、とお客様が家内に話されていたようである。後で家内から聞いた。
去年の九月に聞かれた時とは音が穏やかになり、大違いだったようである。
前回のお客様は、我が家でアナログを聞いたオペラの音質を、まるでメトロポリタンのホールで聞いたほんもののようだったとお話になられた。
しかし船橋のお客様は、コンサートで名高いサントリーホールのS席で聞いた音に酷似してるとお話になられた。
みなさん、もしも貴方のシステムが、かなりのレベルに達していれば、赤タモの集積材を二枚重ねて張り付け敷くと、この様になるのが分かった。
ホールの様な響きを作るのは部屋でも、壁や部屋自体の響きでもない、響きは確かに少しはあるが、やはり床である。
本来ソフトに録音されてるものを間違いなく再生すればいい、それがお分かりだろうか。今回それを引き出す為にこんな大がかりな事になってしまったのである。
今日のお客様は、今回の実験の結果をもしも数学に例えるならば、1+1が=5になった位の変化だったと話された。
今日はアナログを家内に頼み、お客様が来られる迄ずっと鳴らしていた、カートリッヂの慣らしは大切である。
昨日修理したマランツCD‐34の音も良いと、前のCDよりアナログに肉薄してると話された。
しかしマランツCD‐34は、まだ半田焼けと融合の影響がある、それでもやはり良いとお客様は絶賛だった、我が家のアナログと肉薄していると話された。
船橋のお客様は、一足お先に新たに作ったウエスタンスピリッツのリッツ線をご自宅でお使いになって一ヶ月である。
そしてお客様は今日、板の切り出しを厳密に考えた図面をお持ちになられた、総て見て感心した、私には絶対にひけない綿密な素晴らしい図面だった。
「ウエスタンスピリッツと同じようにやってみたい」私は、その言葉をお受けした。
しかし、責任重大である。私は「かしこまりました」とお答えした。
これが今回の実験の答えみたいなものである。もう結果は出たのである、分厚い板をシステムの下に敷いた方が良い。
ウエスタンスピリッツを、もっとご理解されたければ、ウエスタンスピリッツが使用している機材は真似せずに、このブログを総て最初から真剣に読んでいただきたい。機材による音の相性等はじめっからないのである。
オーディオフリーク達よ、もう販売の為に雑誌に載せられた組み合わせなんかに惑わされないで欲しい。
私と同じ失敗を繰り返さず、最短でウエスタンスピリッツと同じ鳴り方を失敗なく手に入れる為に。
そしてその夜船橋のお客様から再度連絡が入った。低域が締まるのは想像出来た、しかし高域の伸びと臨場感は解放感があり、素晴らしかった、と、ご連絡が来た。
それをお客様に感じて欲しくて努力したのである、感無量だった。