友のセッティングを待っている。
私は何とか極限に近いところまでは鳴らす事が出来た。しかし最後の最後セッティング技術が乏しい。
友がリスニングポイントで聞いて私に指示をくれる、私は言われた通り、二本のスピーカーを動かす。
この二人の呼吸があって初めて二本のスピーカーは手を結び、まるでスピーカーが消えたかのような鳴り方になるのである。
みなさんが合わせているレベルとは遥かに違うのである。一人では私は出来ないが、その友とだけ合わせる事が出来るのである。
彼は一人でもこのセッティングが出来る。なので信じている訳だが。このセッティングが決まったらどんな鳴り方になるのか。
聞きながらこちらの体を大きく左右に傾けても、音像が動く事はなく、寧ろ演奏している人を回り込んで見ながら聞いてる様に立体的になり、多少の修行は必要になるが、一点を見つめ聞いてると、やがて総てが立体的に見晴らせる様になるのである。
再生周波数が広がり穏やかになり、奥行きも数段増えてオーディオが別物になった程上手く鳴るのである。
こちらがあまり上手く鳴ってない時でもかなりのレベルになったのを覚えている。今回は、今までとはレベルが違う、どうなるだろうかとても楽しみである。