極端に歪みが減って来た
このお話しは少し前の内容である。
今まで行ってきた様々な実験の結果が少しずつではあるが出てきた。と言うか板も木工ボンドも半田も一進一退を繰り返し、やっと馴染んだと話すべきか。
全体的にJBL独特の癖がなくなったのである。クラシックもヨーロッパのスピーカーとあまり遜色なく綺麗に鳴る様になった。
そして、追い求めて来たジャズのレーベルであるConcordが、とても素敵に鳴る様になった。まだ音に歪みが残っていた頃のウエスタンスピリッツでは、常に音の何処か(ウーハーとドライバーが繋がる辺りの周波数)が被った様な鳴り方になっていた。
まさかその原因が、スピーカーからの振動が床に伝わり、そしてラックに伝わり機材に伝わった事によるエネルギーロスだったとは思ってもみなかった。
そして、更に他の機材と同じラックに納めていたパワーアンプのトランスの唸りもかなりあったのである。
振動は機材にとても悪い影響を与える。
これらを改善して、ネットワークを最後のところまで端末をしっかり半田で留めたらこうなったとしか言いようがない。
簡単に話せば、普通のJBLと比べで付帯音がないのである。もっと言えばそこで演奏してる雰囲気があると言ったら分かりやすいのかも知れない。
しかし、インシュレーターや電源コンセントも含め、これからまだ吟味する必要はあるが、付帯音が少ない音とは、何時間聞いても飽きる事がないのである。
ケーブルをノンシールドから総てシールドケーブルに交換した。すると更に高い音域ものびて、全体的に音が濃厚になったのである。様々なノイズから解放され本領を発揮したのだと思っている。
今、カウントベイシーのウォームブリーズを聞いているが、今まで聞いてきたどのシステムよりも静かで、このレコードに入っている低いバスドラが太く引き締まり、適度に低い音階迄見事に鳴っている。
しかもこれだけ低い音階を再生しながらも、音像が肥大しないのが好ましい。そして全体的にとてもクリアーであり、今やスピーカーが鳴っているとは思えない。
みなさん!!JBLは、ドカンドカンサウンドではない、本当にエネルギーがあり、優秀なユニットが故に簡単に鳴らす事が難しいのである。
しかし、今まで誰も真実の対策に気付かなかったと私は思っている。JBLはどこで聞いてもJBLの音がした。しかし今、ウエスタンスピリッツは、世間のJBLとは全く違う穏やかな歪みのない音になった。
この鳴り方を理想とし、追い求めて来たが、正直、本当に鳴るとは思っていなかった。半ば諦めの様なものもあったのも確かである。
ウエスタンスピリッツのオーディオはまだまだ終わらない、多分永遠に。
そして新たな粗が出てきた、ドライバーである、去年裏蓋とダイアフラムに改造を施した。
改造した時は良いと思って聞いていた、しかし振動対策を講じた結果、エネルギーロスが減った。その為に本当に正確な強い信号が入る様になったのだろう。そしてしっかりしていない弱い所が悲鳴をあげたのだろう。ダイアフラムを交換して裏蓋も総て元に戻そう。