後付け改造
「メーカーは何にも分かっていない」貴方が勝手にそう思っているなら話はそこまでである。このブログは軽い内容ではないので、そう思っている方は読まない方がいいかも知れない。
それ以前に、メーカーは音の良い商品だけを作っている訳ではないのである。
何にでも売るための販売文句がある、いかに他社との差を付けて売れる様にするかが問題である。ようは売れなければ意味がない。
そして音質以前に、大きな会社になれば、世界的に定めた規格にはまっていなければならない。
メーカーの身の保身の為である。強度や安定性も必要で、ヒューズを付けなければならない。私もやっていた事があるが、ヒューズを飛ばしてもしも雷が飛び込んでしまったとしよう。
当然の事だが、メーカーの保証はきかなくなる、少しでも音を良くしようと行った改造はヒューズを飛ばした位で大した差はないものである。
それ以前に不安定になり、あまり快適とはお世辞にも言えない。そのリスクを負ってでも音質改善を狙うならば、少しは違うので構わないと思うが、賛成は出来ない。
人の作ったものを勝手にいじくるその曲がった根性が私は気に入らない。「ならば一から全部自分で作れ」出来る訳がない。
そう思う。良いところだけメーカーの雛形の恩恵に預かり、後出しじゃん拳の様に汚く改造して、音が良くなった?あり得ない。
インシュレーターや内部配線を交換する程度ならば分かる。クランパーに細工を施したり基盤の部品を勝手に交換したり、人によっては余計なものを付け足したりしている。
何にもしないでただ使っているより、一台位壊して覚えるやり方も存在するのだが、その場合オリジナルも常に一台用意して聞き比べながら行うべきである。
するといかに改造がチープなものか直ぐに気が付く筈である。少なくとも私はそうしている。
「こちらの方が電気的に優れている筈だ」勝手にそう思っても、オリジナルと比べると笑える程の差しかないと分かる。
確かに私も含め後付け改造はあまり良い結果にはならない事の方が多い。余程の経験と実績がない限り、後付け改造は失敗に終わる。後に気が付く時が必ず来る筈である。
そして、改造はいつでも綺麗で元に戻せる様にしないといけない。
それを考えるに、特にCDプレーヤーの後付け改造はやらない方がいいと私は強く思う。
個人的に気に入って使って来た一台を私は修理不能にしてしまった、自分に凄く腹がたった。