ルディー・バンゲルダーの録音
彼の録音は独特である、今サムシン エルスを聞いてみたが、音が整ったJBLで改めて聞いてみると、若い頃ジャズ喫茶で聞いたうるささは全くない。
リヴァーブのかけ方や、ポリンポリンピアノは、むしろ50年代を彷彿とさせ、なかなか聞きやすいのである。
多分ジャズの録音には、クラシックで使うような優れたマイクを使っていなかったのだろう。
バンゲルダーは調整卓で音を作り、ジャズがオーディオで聞いた時に上手く鳴る様に録ったのだと思った。しかし、やはり低音は全くないと言って過言ではない。
このレコードから、本物さながらの低音やシンバルの音を鳴らそうとするからスピーカーの帯域バランスが崩れるのである。
でも色んな意味でこの再生芸術はありだと思う。私が聞いてるのは再販のUSAのステレオ盤なのだが、オリジナルのモノラル盤ならば更に真価が分かると思う。当然カートリッヂはオルトフォンのCA25Dですね。
かなり独特でずれてると思い込んでいたバンゲルダーの録音は、そんなにずれた録音はされていなかった。
やはりバンゲルダーは、素晴らしい録音エンジニアであると私は思う。総てを分かった上で録音しているのではないだろうか。