JBLの38㎝ウーハー
一般的には、なかなか軽やかに鳴らないと囁かれている。しかし殆どの方は上手く鳴らせていない、個人的にはそう思う。
一般的なJBLの38㎝ウーハーの音はドカンドカンである。でもそれすら鳴ってないでモコモコボコボコの腰の砕けたJBLが殆どである。
ウエスタンスピリッツはそのJBLを、軽やかに低い音階迄引き締めて鳴らそうと努力を重ねているのである。そして低い音階が鳴るようになっても、更にその低い音階の音色が他のユニットとしっかり合わさり、総てクリアーに整っていなくてはならない。
貴方が愛してやまないJBLオリジナルネットワークは、経年変化で総て駄目になっている、これも理由の一つである。
ウエスタンスピリッツも今はかなり鳴ったが、やはり大きなコーン紙が故に、どうしても付帯音(分割振動)がある、それを毛嫌いして来たが、結局38㎝ウーハーは、音が強くエネルギーがあり、その付帯音が適度にある、これが良いのである。しかしエネルギーがあるが故に大変なのである。
上手く鳴らない場合、ウーハーを留めている四本のネジが時間を経て緩んでいる事が原因の一つでもある。たまにはご自分を疑ってみることも時には必要である。これはメーカーのせいではない、こちらの経験とセンスと使いこなしである。
その時、ウーハーを留めている四つのネジを、ただこだわりなく時計周りにしめていくのでなく、バッテン(向かって左上、次に右下、右上、左下)にクロスさせる様に少しずつしめていくのがコツである。一気に締めすぎては良くない。これはフランスの航空技術の一つでもある。
それは何故か?目に見えなくても、ウーハーのフレームが歪んでしまうからである。フレームが歪んでいては音が詰まった様になり、レスポンスに影響する事になる。
そんな細かい所の対処の仕方が、少しずつ重なり、後に必ず再生音に出てくるのである。
後は入力端子にスピーカーケーブルを差し込む時、反対側に貫通してる穴に通ってしまってはバネのききがあまくなり、これもまた音が詰まった様になるのである。
次に、JBLのウーハーは逆位相である、これを正しい位相に繋ぎ換えて使うかどうかは賛否両論あるが、多分JBLは逆のままウーハーのコーン紙が後ろに下がって正解なのかも知れない。
しかしウエスタンスピリッツでは現在、振動板が前に出るように逆に繋いである。どちらが良いかは正直分からない。
色んな伝説もあるが、殆どがガセねたであり、意味もなく逆になってる訳がないと私は思っている。
JBLの38㎝ウーハーは、適度な付帯音が良いのである。昔のオーディオ評論家様が話した暗い音ではない。努力次第では必ず鳴ります。
しかし老婆心ながら、低音ばかり追いかけていても立派な低音は鳴らせない。低音は総ての再生周波数が自然の波形の様に、総てのユニットがバランス良く整って初めて鳴るのである。でもこれは正に至難の技である。
オーディオをやるなら、38㎝ウーハーにこだわって欲しい。