母の白内障手術
母は元々あまりポジティブな性格の人ではない。何か事があると悪い方へ心配してしまうところがある。
しかし、これは性格だからどうにもならない。左目だけが白内障になっていたとのお医者様の判断だった。
母は手術をとても楽しみにしていた、あわせて内科にもかかっているので、服用してきた薬と治療内容との兼ね合いがあり、眼科と内科を往復していた。
ところが突然、眼科の先生に、動脈硬化を改善する薬を服用されてる為、当医院では白内障手術が出来なくなりました、と言われ急に落ち込んでしまったのである。
当医院では手術が出来ないと言うだけで、他には何の説明もないと言うのだ。そして少し日にちがたった、今度は父が付き添い、どうなってるのか再度説明を求める為その眼科へ行ってきた。
やはり駄目だと断るだけで説明が一切ない、そして、もう二度と説明を求めないでくれとの事だった。父親もかなり憤慨して二人で帰って来たのである。そんな話があるだろうか?でもこんな事を父は言い出した、医師会にクレームを入れようかと。私はその気持ちも分からないではないが、医師会は多分、医者をかばうと思う。嫌な思いをするだけだと思うから、やめた方が良い、嫌ならば行かなければいい。そして他の眼科を探そうと伝えた。
ちょうど良いと思った、私はあまり説明をしない人を元々好きではないのである。説明をしない医者は医者ではない。
それから母は、日をおうごとに元気がなくなり、落ち込み、八つ当たりが始まったのである。これではかわいそうと思い、近所の詳しい方に藁をもすがる思いで相談したのである。
そして直ぐに、救急の看護師をされてる方に行き着いた。その方のお話によると、母の飲んでる動脈硬化を改善する薬を服用していると、街の開業医では、リスクが大きいため、、白内障手術は行わない事がある。なので総合病院にいく事をすすめられた。
そして本日、母を総合病院へ連れていってきた。そしてお医者さんに服用してきた薬を全部持っていき診ていただいた。今まで服用してきた薬は、飲んでいても白内障の手術は当院では手術可能との事だった。そして何と、左目だけとの診断だった母の白内障は両目だったのだ…
流石、総合病院である、内科も存在するため、もしなにかあっても素早い対応が出来るのだろうと思った。
それにしても今まで母が信頼を寄せ通っていた、眼科の先生は何なのだろうか?私が医者ならばこう話す。当医院は眼科なので、内科の薬も先生も存在しません。
設備も総合病院ほど整ってないので、今のお薬を飲まれているならば、手術をするのは当医院では危険との判断を致しました。
これからの流れですが、総合病院への紹介状をお書き致しますので、総合病院での手術をお願いいたします。また、お客様ご指定の総合病院がおありでしたら、そちらの先生への紹介状もお出し出来ますが、如何でしょうか?
この度はこの様な結果になり誠に申し訳ありません。
この対応が普通ではないだろうか?
こう言って頂ければ何の問題もなかったのである。当然、術後はまた通っていたのに。しかし左目だけとの診断だったが、両目だったとは、一体、街の眼科先生様は何処を診ていたのだろうか。やはり設備のない小さな病院は駄目だと思う。
母は再び希望と元気を取り戻し、笑顔になった。