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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

やっぱりJBL

様々なスピーカーを使い、様々なオーディオマニアの色々なスピーカーをたくさん聞かせていただいた。

そして徹底的にJBL130Aを鳴らそうと努力してきた。130Aは一般的な重量感のあるドカンドカンサウンドで満足出来るならば何の苦労もなかった。

しかし、やはり分割振動(付帯音)があるために、歪みを感じていた。これを何とかならないものかと、クリアーに鳴らす為に色んな方向から見つめ30年かかった事になる。

ユニットの組み合わせからボックスやカットオフ周波数迄ずいぶん研究した。しかし最後の最後、強烈な130Aを十二分にパワフルに鳴らすには、床や機材の下がしっかりしていないと駄目だとの結論に至った。

ウエスタンスピリッツのボックスは、JBL 4560BKである。130Aの鳴り方がしっかりするほど音がボケた様な鳴りかたになるのである。さすがにおかしいと気付いた。

ボックスのせいにした事もあったが、千葉のIさんからお伝え続けていただいた対処方法があった。

そして、その対処方法を自分なりに解析してみると、床にスピーカーの振動が伝わり、それが機材へ伝わり、悪さをしてるのだとやっと気が付いたのである。

私は予算がなかったので、3㎝厚の赤タモの集成材を三枚敷いたが、楓(かえで)や桜(さくら)等、もっと音の為に優れた銘木を敷いたら、更に良い音になるのは間違いない。

とにかくスピーカーが床を震わせる振動エネルギーはかなりのものである。そして他の機材と一緒に、同じラックに納めたパワーアンプの電源トランスが、いかに唸り、他の機材に与えている影響が大きいと言う事である。

とは言っても3㎝厚の赤タモの集積材三枚を、スピーカーやラックや機材の下に敷いただけは、確かに効果はあるがそれだけでは不十分であり、スピーカーの震動の影響は0にはならない。

なので更にIさんのおすすめのバスマットを、ラックの下に敷いた赤タモの一番下に、床にベタに敷いたのである。

これでも影響は0にはならないが、やらないよりは数段ましである。ただ部屋の床を強化しただけでは駄目なのである。

いかに床が分厚くなっても何tのコンクリートを打っても、やはりそれだけでは床は特定の周波数で共振してしまうのである。やはり合計10㎝厚さの板を更に床の上にベタに敷かなければならないのである。

JBLを飛び抜けて鳴らす為には、カットオフ周波数やユニットの組み合わせや、レベルや位相合わせだけでなく、最後は床との戦いである。

JBLを上手く鳴らしてみて分かった事は、130Aは本当の意味でサラブレッドだと言う事。高能率で感度に優れているため、優れた信号しか受け付けない。生半可な床の状態では全く歯が立たないのである。

スピーカーから伝わった振動が機材の音を劣化させ、その音楽信号をアンプが増幅させている。よってまともな音楽信号をスピーカーに届けられていないが正解である。

これをご理解しないでJBLとどんなに格闘しても、答えは虚しく返ってくるだけである。だからJBLはどこで聞いてもウエスタンスピリッツの様には鳴らないのである。

ものや特性や数値だけの頭でっかちの考えでは、出来ないのがオーディオである。

JBLは最後、しっかりクリアーに鳴ります。そして、やっぱり私はJBLが一番好きです。

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