千葉のIさんに感謝
完全に立場が逆転してしまった感じになっている。オーディオを生業にしていないと言ってもやはりIさんは別格である。
音や味を追求する貪欲さは誰にも負けないだろう、そう思う。これはIさんがもって生まれた性格と熱心さと経験がものをいってると思う。
Iさんは少しブランド思考の一面もお持ちだが、私と似たような機種もしっかり使って来られ、使いこなしも含め、しゃぶり尽くしたと言っていいだろう。
そんな方が高価な機材を巧みに聞き分け選ぶのだから、並みのプロでもかなわない。
違いの分かる男のゴールドブレンド(笑)そんな感じである。つまりIさんの心の中に、音とは?味とは?これがしっかりあるのである、なければ分からない。
生業者の私が負けてはお話にならないが、勝ち負けではなく事実なので素直に認めざるを得ない。以前私はIさんを否定し続けた。
数年お会いしない間にIさんは激変していた。私は少しずつIさんを認め、一つずつご指摘通りにやってみたら総てそのとおりになった。そして私なりに答えを探り解析してきた。
するとIさんが勘みたいなもので行った総ての音質改善は、総て理に叶っている事が分かった。
これがつまりセンスと経験である。センスだけも努力だけでもどうにもならない、Iさんがもって生まれた優れた感覚である。
以前は私とは狙ってる方向が違うと思っていた、しかしそれは違うのである。多少の好みのようなものは存在するのだが、やはり良い音の定義は存在する。
良い音とは、歪みのない淀みのないフレッシュで静かで元気な音の事である。そして小さな音でも失うものがなく、大きな音でもうるさくならない、これが良い音の条件である。
Iさん、これからもお互い切磋琢磨です。楽しくオーディオを追及しましょう。そしてコンサートへ行き、美味しい食べ物を食べ、美味しい美酒を飲みましょう。そしてたくさん大好きな音楽とオーディオと女の話をしましょう。
我々はこれをするために生きています。いつもいつもたくさんありがとうございます。