保谷のNさん訪問
私よりも七つ歳上の方である。以前所沢のオーディオショップで一緒に仕事をしていた。あまり多くは語らないが、いつも感想を端的に答えて下さる大切な方である。
Nさんは、自分の理想の音を心に秘めている、今までどこで聞いても驚く様な音に出会った事がないと今回ハッキリ言った。彼はオートグラフを別宅に所有しているが、オートグラフの音も驚く程の音ではなかったと初めて話された。
ウエスタンスピリッツの今回の音は、昔劇場で聞いた心の中に残っている圧倒的な音に似たものを感じたと話された。
つまりウエスタンスピリッツサウンドは分厚く、Nさんの理想の音に近付く為の扉が初めてあいたと感じたようである。しかし、感想を話す事は出来るけどなかなかこの様には鳴らせないと話していた。
今日は先日購入したアコースティックリバイブのRR‐777を、時間をおいて何度も入れたり切ったりした。
効果はNさんも一瞬で分かった。音がキュッとしまり分離する。
そして低音が引き締まり、全体的に静かになるためボリュームを上げてバーンスタイン指揮のカルメンを大音量でアナログで聞いた。
最大の音から極小さな楽器の音まで、空気感と距離感をともない、たっぷり肉厚に鳴った。
そしてNさんがご持参された数枚のCDは今回とても上手く鳴った。
今やウエスタンスピリッツは、アナログを聞かなければ、CDだけの試聴でも全然オーケーな位CDも上手く鳴る様になったのである。私は上手く鳴らないCDを何とか鳴らしたかったのである、答えは「急がば回れ」だった。
Nさんもアコースティックりバイブ RR‐777をとてもお気に召されたようである。
RR‐777は、オーディオ雑誌で探すと高額だが、アマゾンで検索して購入すると比較的安価で購入出来る。
うるさい音が静かになり、付帯音がなくなるRR‐777、おすすめ致します。
しかしウエスタンスピリッツは、まだまだ更に先へ行きます。ここまで鳴ってもなお、オーディオが終わったとは到底思えない。と言うか、オーディオに終わりはない。
しかし、毎度の事ながら、一人の人間の試聴結果を書くのは、とても大変な事である。
Nさん、ご試聴ありがとうございます。