良い音の定義
先ずはウーハーの低音が強く、引き締まって柔らかな弾んだ音で、歪みを感じない事。そして低い低音がらくらく鳴ること。
ドライバーの中音は甘くなくボケていない事。総ての楽器はしっかり分離して鋭角なエッヂかある事。
ツィーターの高域は帯域が上下に広く、鋭く奥行きと広がりがあり、前に出て来る事。そして、あからさまにツィーターが鳴ってると感じない鳴り方をすること。
そしてトータルで情報量が多くクッキリしていて音が濃いこと。音のエッヂが鋭角にたち、再生レンジが広くクリアーで、総てのジャンルに於いて開放的でうるさくないこと。
書くとこの様な鳴り方になるが、この鳴り方にするのは至難の技である。余程経験と技術を磨かないと構築出来ない。そして、みんなベテラン程、モノに頼り、間違えた方向へ進んでいらっしゃる。
また思考がオーディオに対し、正確でなければならない。気付くスピードも必要になってくる。
とにかく、後からとお化けは出たことがない。音を構築する項目は実にたくさんある。人が一生かけてもなかなか辿り着かないのがオーディオ道である。
後回しにしてると、次第に面倒になり、しまいには忘れてしまい結局半分も出来ない。
私はそれが嫌だった。理想の良い音は見つけていた、しかし、なかなか鳴らせなかったが最近やっと鳴らす事が出来た。
しかし、こうして話すのは簡単だが、なかなか理想の音は鳴らなかった。
何かに取り替えてそのスペックで音を磨くのでなく、どうしたら元音の邪魔をせず改善するかが大切なのである。
川の水は、上流に行くほど綺麗である、途中色々な原因によって河口付近の水は汚れている。
オーディオも似たようなものだが少し意味合いが違う、私が今まで書いてきた様に、貴方の音は完全に大切な上流で汚れているのである。
その汚れた元音をアンプが増幅し、スピーカーに送ってるからいつまで経っても理想の綺麗な音にならないのである。
ヒントはたくさん書いてきた。入り口に近い所から一つずつ根気よく改善するべし。
上流が駄目なのに、いくらアンプやスピーカーを交換しても、物理的なものが変わるだけで根本的な解決には至らないと知るべしである。
ところが「自分はそうではない」そう思っているのは他でもない貴方である。
どんなに大価を支払っても、それに見合う音質向上はないのである。オーディオは難しい、関われば関わるほどそう思う。