いつか日本一の音を鳴らしたい
オーディオは、良い音の定義が難しく、順位を誰に定めていただくか、それが問題ですが。とにかくこれを求めシステムを改良してケーブルを作って参りました。
確かに、私のブレーンには日本全国優れたオーディオがあると聞くと、必ず聞きにいらっしゃる方がお一人だけいらっしゃいます。
そして、私もそうですが、オーディオ好きはみなさん、色んな所へ行きたくさんのシステムを聞いています。
そして、色んな聞き方をされる方がいらっしゃいます。ひたすら生との比較をされる方や、自分でもなかなか鳴らせないソフトの、特定の楽器の音がどれだけ鳴るか聞かれる方や、ひたすら付帯音のない、クリアーな音質を求められてる方がいらっしゃいます。
私の聞き方は、音質と雰囲気を含め違和感があるかないかを聞くのです。うるさくなく、どれだけダイナミックレンジが広いかです。そして、音の分離と定位の仕方を聞くのです。
総てが違和感なく鳴ってるシステムは、絶対に優れたダイナミックレンジをもち、優れた定位をするのですが、未だに一人しかその定位に出会った事はないのです。
世間のオーディオは間違いなく99%鳴っていません。優れた定位をさせたのは友のNです。
彼は、タンノイなので我が家のJBLの様な、聞いていてアルコールを飲みたくなる様な、危ない雰囲気はないですが、ここまで来るとさすがに好みの領域だと思います。
しかし、Nの音を私が聞いて良いと思うかと言うと些かそれは違うのです。Nの音はさっぱりしていて無味無臭なのです。
なぜNが、そうなったのかは、彼は潔癖症であり、過去の仕事を知っているから理解出来ますが。
タンノイは同軸ツーウェイのユニットなので、一点に妥協なく定位させるのは誤魔化しがきかない為、とても難しいのですが、やはりあの定位は素晴らしいと思います。
遊びが全くないのです、極限まで定位が決まっています。しかし、音が良いのとは少し意味が違うのです。
今現在、まだウエスタンスピリッツシステムの定位は甘いです、ここで定位が決まったらどんな音になるのか本当に楽しみなのです。
Nがリスニングポイントに座り聞いて、私に指示をくれる。私はNの指示通りに左右のスピーカーを動かしていく、やがて少しずつ定位は決まっていきます。
ウエスタンスピリッツシステムは、後は定位の問題だけのような気がします。