遂に鳴ったお客様のシステム
船橋のIさんのシステムの事です。勝手につけていた点数ですが、ウエスタンスピリッツが80点、Iさんが60点で、私本人が関わっているのに、どうしてもウエスタンスピリッツ以上の音質にならなかったのです。
しかしシステムは、ほぼウエスタンスピリッツとおなじなのです。不思議で仕方がなかったです。
しかし、本日遂にウエスタンスピリッツの音質を越えて、95点になったのです。では、なぜ今回100点に至らなかったのか?購入され二ヶ月しか経っていないJBL130Aの、初期のエージング(慣らし)の時間です。
それをマイナス5点としました。でも、これには長い時間が必要になります。
ウエスタンスピリッツが、他よりも圧倒的に早くエージングが終わるのは、鳴らせる音量と、鳴らせる時間にあります。それは三階に存在する、ありがたいリスニングルームがあるからです。
お話を戻します。今日は、今までIさんがご使用になられていた、オルトフォンのMCトランスを、デンオンのHA‐1000と言うMCヘッドアンプに交換させていただいたのです。
私のシステムもそうでしたが、MCトランスはどうしても、音が閉塞的な感じになり、低音も下に伸びず、全体的に開放的な鮮やかな感じがなくなってしまうのです。
でも、MCヘッドアンプを繋いでも、ウエスタンスピリッツと比べると、少し低音に違和感があります。
そして、我が家でも効果のあった、アコリバのRR‐777の向きの調整をしました。やり方は、私がリスニングポイントで聞きながら、IさんにRR‐777を、少しずつ回転させていただき、低音が一番引き締まる所を探しあてたのです。
やはり我が家と同じで、低音が引き締まる所は、青く光る電源ランプの付いた方向が、真北を指しているのです。
そして、次に同じアコリバのQR‐8を我が家と同じ様にあちこちに張り付けていきました。Hさんは私が一ヶ所貼り付ける度、その効果に驚かれていました。
その時初めてMCヘッドアンプの優れた実力と、フィクスドウーハーJBL130Aと、赤タモの集積材で作ったオーディオラックの実力が、今まで一年三ヶ月色々行った事総てが、確実に積み重なり、合わさって再生音に出たのです。
いくら使っているものではないと言っても、最早我が家とのレベルの違いは明らかです。お客様の方が良い音になる、これは携わった私にとって最高に好ましい事です。それにしても自分を越える、これがどんなに困難で大切な事か、私はまた大きな自信をつける事が出来ました。
今日思いました。オーディオを仕事にして本当に良かったです。Iさん、ありがとうございます、沢山聞いて下さい。オーディオはまだまだ終わりません。
これからも、遊びましょう。やったねIさん。