ネジ留め
どんな素材にも固有の音があります。そして、世の中に完璧で万能なものはありません。
何かを得ようと思えば、狙ったところは改善されますが、他の素敵な何かも同時に失う事になります。そして、いち早くそこに気が付かなければなりません、これが経験とセンスです。
経験したことがない時は、なかなか失ったものに気が付きません。新たに得られたものの方が自画自賛もあり、良いと思い込んでいるからです。
これらがオーディオの中にたくさん潜んでいて、貴方のオーディオを鳴らなくしています。
私の音質改善も含め、総ての音質改善は、プラス面とマイナス面があります。つまり万能ではないと言う事です。
オーディオをシビアに決めていくなかで、そこに気が付いたのです。
ウエスタンスピリッツの音質改善は正に消去法です。床や機材の下をしっかりさせ、ケーブルも端末もシンプルにしっかりさせて行くと、音質はどんどん改善されました。
しかし、ネジで留めた箇所だけは、ネジが介在する為、食い止まった様な解放感のないベタッとした音になります。
とは言ってもアンプや機材のネジは別です。ちゃんと留めておくべきです。
床に敷いた板や、ネットワークや、ツィータースタンド等を作る時は、少量の木工ボンドがネジ留めよりは優れた音のものを作る事が出来ます。
おさえていたネジを、木工ボンドが乾いた後で外すと、ハッキリ音の響きの違いが分かります。
ネジが介在するだけで、音質に品がなくなります。
ラックの棚板を支えるダボも、金属でなく木製に取り換える必要があります、音がのびのびしますから。
出来る限り金属ネジを外しましょう。