JBL4560BKを鳴らす覚悟
私の様に、見た目が好きなで鳴らされてる方もたくさんいらっしゃると思います。
このボックスは使う前に、そうとうな覚悟が必要になります。JBLは、ウーハーもボックスも独特な弾んだ音質です、良く言えばのお話ですが(笑)
しかし、普通に古いオリジナルネットワークに繋ぎ鳴らすと、クリアーな鳴り方にはならず、ゴンゴンした低音になります。普通のJBLファンは、その低音をJBLの音と思っている様です、私もそうでした。
何故そうなるのか?オリジナルネットワークの経年変化です。つまり部品の劣化と、コイルの線の細さです。
作られた当時はそれで良かったのかも知れないですが、いかんせん時が経ち過ぎたのだと思います。
そして、JBLオリジナルネットワークは、金属のボックスの中に総て納められてるのも、解放感の少ない音になる一つの原因だと思います。
では、どうしたら良いのでしょうか。ネットワークのボックスをこじ開けて、部品定数を見るか、ネットワークの回路図を探すかしかありません。
JBLは800Hzクロスの3110が使いやすいと思います。
500Hzクロスですと、市販品のホーンのカットオフ周波数が400Hz周辺迄しかなく、倍音が薄くなる為ウーハーと上手く繋がらず、ウッドベースの弾んだ雰囲気が鳴りません。
カットオフ周波数の低いホーンは2インチドライバーしか付かず、優れた1インチドライバーを付けるにはスロートが必要になります。
ドライバーは2インチより1インチの方がダイアフラムのレスポンスも正確ですし、付帯音も格段に少ないのです。
そのスロートが付帯音を追加させ、長さによるエネルギーロスを引き起こすのです。
ウエスタンスピリッツは、LE85なので、1インチドライバーなのです。
なのでウエスタンスピリッツのホーンは、1インチドライバーがそのまま付けられるホーンのカットオフ周波数が250Hzの、コーラルのAH‐500なのです。
それをあえて800Hzでウーハーとクロスさせているのです。余裕があり、250Hzのカットオフ周波数は物凄く効きます。
ネットワークだけのせいではないですが、とにかく4560BKは上手く鳴らすのが難しかったです。
JBL4560BKは、良すぎるが故に優れた信号しか受け付けず、かなりの覚悟が必要になります。
ウエスタンスピリッツは、何とか上手く鳴らす事が出来ました。振り返ってもゾッとするほど難しかったです。しかし、他を寄せ付けず、上手く鳴るとやめられません。
私は、個人的にJBL 4560BKが好きです。