人生が鳴る
若い頃は鳴っているのはスピーカーで、それを駆動してるのがアンプを含めた機材である、そう思っていました。
しかし、それは確かに間違いないのですが、年齢や経験を重ね色々考えてみると、そうではないのです、人格のスケールの様なものが装置から鳴るのです。
まだまだとは言ってもウエスタンスピリッツは、もうとうに限界を超えた鳴り方になりました、後は優れたケーブルを作る為に私の音の目標があるのです。
もうやってる事自体尋常ではありません、必要だからここまでやったのですが、やってない方向の違う人にいくら説明しても無駄だと気が付きました。
しかし、それでもやはり絶対的な基本である音の基準は存在するのです、特に帯域バランスの事です。
本当に鳴って来ると、確かに付帯音が減ってきて、低音が出ないような雰囲気で、そこから実に低い低音が風の様に鳴るようになるのです、あからさまな鳴り方ではなくなりました、でもまだやり残した事があるので、その鳴り方が優れているのか分かりません。
オーディオを徹底的にやって来て分かった事は、人からの情報がいかに大切で、その意見をいかに素直に聞けるかです。
そして、本物(生のクラシックコンサート)を知る事です、何と何を使って相性がどうのではなく、何をどの様にどんな工夫をされ使いこなしているのかが大切なのです。
しかし、これを真に理解出来る迄になるには、やはり経験と年月を踏まないと、ご理解願えないと言う事ではないでしょうか。
もうじき私の人生が鳴ると予感しています、もう殆どジャズは聞かなくなりました、あまりにもクラシックとの録音の差があるからです。
それと、これもあまりにも楽器の差があると感じるのです、富も名声も得たジャズメンもおりますが、やはりクラシックは素晴らしいと思うのです。
オーディオが極限まで鳴って来ると、ジャズも楽しいですが、クラシックが上手く鳴る様になる筈です。
ウエスタンスピリッツはJBLなので、鳴らないと思っていたクラシックが上手く鳴ったので、尚更なのです。
これまでたくさんあちこちで聞いて参りました、最後は、鳴らしている方の人生のスケールがシステムから穏やかに鳴るのです。