追いかけるな
伊集院 静さんの本です、とても感動しました。
おいかけるな。
去っていく人を、過ぎ去っていった時間を追ってはいけない。
私はもともとくよくよ悪い方に考えるネガティブな思考の男で、もし愛する家内に先立たれたらどうやって立ち直ればいいのだろうか?ずっと考えていました。
でも家内はこう話しました、その時はどんなに悲しくても生きなけれはならない、過ぎ去った時亡くなった私はもう帰っては来ない。
「その時の貴方のまま、あるがままに、腐らず精一杯前をむいて強く生きて欲しい」との事です。
分かり合えた、それだけで素晴らしい事だと言うのか?悲しみもいつか消えていくのだろうか。
本を読んで、それでも前向きに生きていかなければならない、そう思いました。
悲しみは消えない、それで良いではないか、ありもしないことを考えているより今の私を自分らしく生きたい、そうでないと周りまで不幸にしてしまう。
人間そんなに強いわけでもなく、弱い訳でもない、考え方一つなのだと思います。
去っていった人も過ぎ去った過去も時間も帰って来ないのです。
ならば、明日を夢見よう、楽しい事をたくさん見つけよう。
どうせ人間は一人で産まれて来て、一人で死んでいくのです。
もう迷いはありません、今の私を素敵に自分らしく生きよう。