ホーン
ドライバーがどんな性格なのか、どんな再生帯域能力なのか、そして、ウーハーやツィーターとどの様に繋げるのか、ホーン選びは結構シビアです、しかしなかなか優れたものが少ないです。
私はJBLやアルテックのホーンは殆ど使いました、カタログを見ると分かりますが、どれもホーンのカットオフ周波数がせいぜい400Hz程度、これでは弾んだ感じの分厚い中低域は再生出来ないのです。
ネットワークでマイナス6dB OUT CUTで800Hzでクロスさせてる時に気が付いたのですが、ネットワークは、教科書通りに線を引いた様にスッパリカットされてはいないのです。
結構だらさがりにだらしなく切れているのです、そして、少しでもホーンのカットオフ周波数の低いホーンを探しても、2インチタイプのドライバーと適合してる為、長いスロートが必要になるのです。
私のドライバーはJBLのLE85なので1インチなのです、かといってダイアフラムの大きな375は私とはコンセプトが違い使いたくないのです、しかし375はやはり名機の一つだと思います。
スロートアダプターは何度つけてみても良い音がしません、2インチに適合してるホーンに1インチドライバーがあうはずがないのです、何故アダプターなるものが存在するのか理解出来ません、使い方を誤ってる気がします。
音道が無闇に長くなり、エネルギーロスにも繋がり、設計も違うのでホーンロードのバランスも崩れるのでしょう。
すると、とある方からの情報で、コーラルのAH‐500がJBL1インチドライバーもそのまま取り付く設計で、しかもコーラルはJBLを追いかけていたので、特殊な三つ穴も全く同じと聞いたのです、「我が社のホーンも是非とも使ってみて下さい」と言ってるみたいで、コーラルの自信を感じます。
アダプターが要らず、しかもホーンのカットオフ周波数が250Hzと聞きました、しかもこのホーンは鋳物で、今はとれない特種な砂を固めて表面に張り付けデッドニングしてあるとの事、調べてみると確かな情報でした。
このホーンを繋げ、800Hzでカットするところがみそみたいなのです、先程お話ししましたが、だらさがりに切れているネットワークだからこそ、ウーハーと上手く繋がり、弾んだ素敵な中低域を聞ける様になるのです。
繋げてみると成る程納得のグッドなサウンドになりました。
デッドニングされているため付帯音が少なく、指向性も強く、私好みの素晴らしいホーンだと思います。
今はマイナス18dBクロスのマルチなので、尚素晴らしいです。
繋げるドライバーや、ウーハーやツィーターによってホーンも全く違うものになるのです。
このお話はあくまでも私のスピーカーシステムだからこそのお話で、総てのスピーカーシステムにこのホーンが通用する訳ではありません。
それと世の中に万能なものなどどこにもありません。
ご自分に合ったホーンを探しましょう。