ツィーター
上に広い帯域を追加すると言うよりは、エアー感を追加するのがツィーター本来の役割だと思います。
個人的に随分たくさんのツィーターを使って来たのですが、コンセプトが間違えていなければ、やはり値段イコール音になります、今はエール音響のべリリュームタイプの振動板のツィーターを使っておりますが、優秀なツィーターなのは間違いございません、エール、ゴトー、YL等が一般的に優れていると思います。
私は安いものでもカットオフ周波数やレベル調整を巧みに操れば上手く鳴らせる、そう思っていました。
しかしやはり高価なツィーターは、磁束密度も高く、振動板が違うのです、チタンやべリリュームを使っており、余計な分割振動が少ない為、付帯音がなく素直であまりツィーターを感じないツィーターの音がするのです。
私は千葉のIさんにエール音響のべリリュウムタイプを譲っていただき使っておりますが、癖がなく優れたツィーターだと思います。
もの足りない程このツィーターは主張しません、また側に行って耳をそばだてても、ツィーターから音は聞こえないのですが、リスニングポイントに座ると、しっかり聞こえるのです。
以前は使っているドライバーがLE85なので、カタログを信じツーウエイで使っていたのですが、白黒の音でエアー感も低く低音も鳴らなかったのです。
コーラルのH‐105をネットで探し購入しドライバーと5kHzで繋げてみて分かったのです「ツィーターとは、単に高域を追加する為に繋げるのでなく、エアー感を追加する事で、自然な帯域バランスを作り、低域を牛耳る事さえ出来るのだ」と気が付きました。
ツィーターを繋いでない時の低音とはボンボン鳴りっぱなしの割には、低い音階も弾んだ感じも鳴らないのです、抑えがきかないそんな感じです。
今でもそうですが、チャンネルデバイダーのツィーターのレベルを絞り切った状態で、ドライバーのハイをのばしっぱなしにして、ツーウェイに戻してみても、元の白黒の音になり、低音がしまりなく鳴りっぱなしになり、明らかに低い低音がなくなります。
ツィーターを繋ぐと総ての帯域の鳴り方がガラリと変わり聞きやすいのです。
上手く使いこなすには、レベル調整を含め、位相の管理をしっかりさせる事です。
ツィーターは難しいですが、低音や中音の為にも絶対に繋いだ方が良いです。