ハッタリなきサウンド
去年年末にEsoteric K‐01XとG‐01を購入し、イシノラボのチャンネルデバイダーと、パッシブプリアンプと、パワーアンプ三台が(六月二十一日)総て揃ってから、24時間鳴らしっぱなしにして560時間が経ちました、まだ半分少々です。
人工的な躍動感とか弾んだ様な癖は一切なく、躍動感や弾んだ感じは奏者やミキサーが作るのだと言うこと、アンプはただ送られて来た音楽信号を色付けなく、素直に増幅ししっかりスピーカーへ届けている、そんな感じです。
素晴らしいのは、イシノラボ固有の音と言うものがないと言うこと、これがイシノラボと私のアンプに対する期待でした。
期待どおりの製品でした、大手に依頼すると間違いなく全部で500万円は請求されるでしょう、それでもこのような音にはならないと思います、つまり癖のないのがイシノラボのアンプの特長なのです。
癖のないアンプを作る事がいかに難しいか、私は分かってるつもりです。
ウエスタンスピリッツは色んな方と出会って来ましたが、イシノラボとの出会いは数ある中から、正に点と線がクロスしたところだったと思います。
全くうるさくなく、ソフトに入った総てを見事に余すところなく、再生してくれた、そう思います。
以前はかなりありましたCDとアナログの差が極僅かになり感動しています、それにしてもEsotericは本当に素晴らしいCDプレーヤーを作ります。
私はずっとハイエンドを否定してきました、トップクラスを使える立場になってみて分かりました、とんでもない誤解ですね、値段の差だけは、後から何をやってもどうにもならない事が分かります。
アナログもそうですが、私はTechnics SP‐10MKⅡにキャビネットはSH‐10B3でトーンアームはSAECのWE‐308NEWです、カートリッヂはOrtnfonのCadenza BLUEです。
これらが下地がしっかりした所に設置されている訳です、もう止められません、でも以前は金銭的な余裕がなく、中古の安物を選んで工夫して使って来たのです、その努力は今も無駄になっていません、今のサウンドの礎になっています。
新たなケーブルの実験もスタートしておりますが、何にもしないウエスタンスピリッツの絹巻きリッツ線のケーブルの方が遥かに優れています、もうケーブルは完成されてる様で、何にもしない方が良いと思います。
とにかくハッタリなき余計な響きのない、立派な音になって来ました。
しかし、やはり慣らしはまだ必要です。