ラジアンのダイアフラム
私のドライバーはJBLのLE85(1インチ)です。
以前はずっとオリジナルを使っていました、音が薄く粗くなかなか左右の音色が揃いませんでした。
そしてたまたまネットでラジアンのヘラ絞りのダイアフラムを見付けたのです、JBLの様な圧力プレスでは、振動板の真ん中が厚くなり、たわんで正確なレスポンスが難しいとの説明でした。
早速購入して観察しました、ヘラ絞りは内側から外側に伸ばしていく為、外側に行くほど分厚くなり、エッヂとしっかり繋がりエネルギーロスが少なくなると想像出来ます。
そして、エッヂはフィルムの様なマイラーエッヂになっています、よく見ると5㎜φ程の穴が六つあいています。
オリジナルは三ヶ所に薄いアルミの板を挟んでベイクの下に敷いていて、空気抜きをしております、しかしラジアンのエッヂの穴の方が空気はストレスなく抜ける為、負荷のかかったような変な付帯音が少ないと思います。
LCRメーターでダイアフラムのインピーダンスを測ると、左右は凄い精度で揃っています、オリジナルはこうはいきません。
実際に繋いで聞いてみると、左右の能率や音色が揃い感激しました。
振動板はオリジナルと同じアルミです、でも左右の能率と音色が揃う為、とても有利なのです。
慣らしは1ヶ月程でした、ドライバーは真ん中に位置します、ウーハーやツィーターの鳴り方迄トータルで甦ります。
とにかくダイアフラムがラジアンなので、ウエスタンスピリッツのドライバーは最早、LE85とは言えないですね。
しかも入力端子も外し、そこからリッツ線のケーブルを差し込み、空気が漏れない様に固い粘土で穴を塞ぎ、ダイアフラムのリード線に丁寧にからげ優れた半田で直に留めています。
これをする事により、ウエスタンの名機594ドライバーの様な音になります。
更にドライバーの裏蓋にはスポンジの様なものが溶けていたので剥離して、1㎝程の厚さのフェルトを貼ってあります。
人より上手く鳴らす為には、飛び抜けた事を隠し味としてたくさん丁寧に行って来たのです。
当然ドライバーに繋がるホーンは、名機コーラルAH‐500です。
このホーンはあまり高い周波数は再生出来ず、800Hz~8000Hz迄でグッドな再生が出来ます。
ラジアンのヘラ絞りダイアフラムはとても優れています。