英ちゃんの歯
今日は母のお話しです、しばしお付き合いいただければ幸いです。
これで何度目でしょうか、母はまた入れ歯を壊してしまったのです、上の入れ歯です、歯は三本残っています、そこに引っ掛けるように作られています。
入れ歯と言うのは手入れが必要になるため、着脱出来るようになっています。
母はアルツハイマー型の認知症なのです、入れ歯というのは、手で外し手ではめ込まなければなりません、
母はそれが理解出来ず、下の歯で噛み込んで入れてしまうのです、認知症独特な症状みたいです。
歯医者さんで何度教えられても、覚えられず噛み込んでしまうため、テコの原理が働き弱い所に変な力が加わり、入れ歯が割れるように折れてしまうのです。
しかし、これは仕方のない事なのです、普通の人ならば、手で外し手で入れる、これがもう覚えられないのです。
母にとってこの会話は会話が四つになるので、一つが精一杯の母にとってかなりの難問であり、覚えられないのです。
先生はかなり困っていましたが、何とか頼み込み直してもらう事になりましたが、多分またすぐに壊してしまうと思います。
困ったもんです、自分の事がまたできなくなってしまいました。