歌やスポーツも同じだと思いますが、自分の経験だけを伝えても伝わらない様です。

相手の能力が高いとか低いとか以前に、天性の感性と言うものがあるのだと思います、その証拠に分かる方にはすぐに伝わるのに、分からない方には未来永劫、伝わりません。

何年やったかや、どれだけやったかも関係ないのです、どう感じて何をどの様にやったのかが肝心で、他人に100％教える事など不可能なのだと思いました、半分も伝わりません。

同じ感性の方と出会う事は余程の偶然でも重ならない限りありません、会っていたとしても初対面なのでお互いの事を少し隠してしまうから尚更です。

実際に会って話してもなかなか伝わりません、ましてや文章です、更に伝わりません、それでも私は書き続けるつもりです。

なぜ伝わらないのか、読解力もありますが、やはり持って生まれた感性だと思います。

自分にとって当たり前でも、他人からみたら当たり前ではないのです、つまり尺度の違いです。

あなたに必要なことも他人には必要な事ではないのです。

例を挙げます、優れたコーチについたら誰でもプロゴルファーになれるでしょうか？なれないですよね、たぐいまれな感性と体を持った人が人一倍努力をして何とかなれるのがプロゴルファーです、それでも殆どの方は食べる事が出来ずに消えていくのです。

プロゴルファーはほんの一例に過ぎず、何でも同じですね、ならばオーディオも同じです、がしかし、趣味であるが故に色々な流派や、やり方があります、そこが問題なのです。

明らかに間違えていることはしっかりと伝えたいものですが、いくらお伝えしても耳を貸していただけないのであればお伝え出来ないし、お伝えしたとしてもなかなか真実は伝わらないのが現状です。

他人に原稿をコピーしたように伝える事は出来ないのです。

しかし、良い音は確かに存在します、『ウエスタンスピリッツの音を文章にする
と嘘つきになりますね、でも確かに鳴っています』とおっしゃったお客様もたくさんいらっしゃいます。

ウエスタンスピリッツの音とは、いつも私が書いてるとおり、優しく広く静かで整っていて迫力がありうるさくないのです、普通のビンテージのJBLとはまるで違います。

とは言ってもオリジナルのまま使っているのは、ボックスとウーハーだけで、そのボックスもグラスウールは外してあります。

その理由はグラスウールを貼ってあるともともとPA用のボックスの為、パワーを入れないと音が重たく帯域バランスがとりずらいからです。

しかし、これを書いた所で伝わらないと思います、だいたいの方は理解不能だと思うからです。

人にものを伝える難しさに気付きました。