やり過ぎ
一つの方向を試しその時は良かったと思い込み、徹底的にその方向に突き進むと、次第に前後関係が分からなくなり、一本調子になり良いと思ってるのは本人だけという事になります。
実は私も過去はそうでした、一カ所で試し良かったからと、徹底的にやってしまったのです。
久しぶりで私のシステムを聞いた友人は『酷い音だ、いったい何をやったんだ』と言いました。
その商品は今もあるでしょうか?トライガードです、
いわゆるオーディオアクセサリーです。
スピーカーや電源やラインケーブルに巻きつけると、音が落ち着き情報量が増えるというものです。
友人は一言『こんなもの外しちまえ』と言ったので総て外しました。
巻き付けた時は良かったと感じたので不思議でしたが、一カ所外すたびに音は鮮やかで開放的に変化していきました。
そして、秋葉原の販売員時代に、お客様に作っていただいたアルミと純銅と真鍮のインシュレーターです、こちらを機材やスピーカーの下に敷いて使っていました。
我が家に来られたお客様総てが『金属を敷いてから音が不自然で楽しくなくなった、以前の杉の角材の方が音は自然で開放的で響きも美しかった』とのご指摘があったのです。
真鍮のインシュレーターだけは重しに使えるので、今でもとってあります、金属はオーディオのインシュレーターには使えません、即外しましょう。
もし外して悪くなったら貴方の聞き方が余程特殊か、他のどこかを疑いましょう。
それと人間見た目も音質に関係あります、見慣れているものがなくなると頼りない気がして、もうそうなってないと駄目になってしまう事がありました。
私の場合、スピーカー下の金属インシュレーターを外して杉の角材に戻した時にそうでした、暫くは音が軽くなるため、頼りなく感じましたが、そちらが正解だったのです。
それ以前に私もそうでしたが、すべてに金属インシュレーターを敷いているため、他も金属を敷かないとバランスがとれなくなっているのもあります。
しかし、特に純銅はあまり分厚く重くなければ、間にはさむなどして使いどころ次第では、シールド効果が抜群です、私もあちこち使っています、いちいち公開しないだけです。
一つの方向にいくのは貴方の勝手ですが、リセットする意味で一旦総てを外す勇気も必要です。
しかし、なかなかすべてに万能な素材はないようです、やはりなんでも使いどころだと思います、そして基準とする音は確かに存在致します、色々やるのはその基準を掴んでからにしましょう、基準とする音がある以上、やはり好みは存在しないのです。